- Amazon.co.jp ・電子書籍 (325ページ)
感想・レビュー・書評
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キャラクターが立っていて、想像が膨らみ楽しく読めた。ミステリーとしても楽しめた
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kindle unlimited
江戸川乱歩賞受賞作品。
舞台は中国。
なんだかすごい技(?)の使い手がその弟子と娘を残して亡くなる。
殺されたと判断するも不可能犯罪的状況。
果たして犯人は誰なのか…。
このプロットを書いてみると、面白そうだよなと思う。
よく分からない技を使える人と使えない人がいて、その技がトリックの肝なように見えてそうでもなくて、みたいな。
登場人物も少なく、ほぼワンシチュエーションもの。
途中まで面白かったんだけど、結末が弱かったんだよな。
ちょっと残念だった。 -
面白いのだが、推理小説としては、むむむ。
中国宋の武術家(?)のお話で、その次代の歴史の話しが多く、かつ、漢字(中国語)が多くて、読むのがちょっと大変。 -
武侠小説xミステリという大好物。
武芸の達人が奥義を伝えようとした夜に密室殺人。
奥義伝承候補者たちも癖と因縁がありすぎて。。。 -
(2022/273)江戸川乱歩賞受賞の中国南宋時代を舞台にした武侠×ミステリ。準密室ミステリな感じで、登場人物も限られテンポ良く読める。舞台背景もきっちり活きてるし。でも、選評で月村了衛さんが書いてたことに同意で、百合設定は要らない。総じて楽しめたから問題ないけどね。巻末の過去の受賞作を眺めてみると、ほとんど読んだことがないという事実を認識する。Unlimitedの対象になってたら意識して手に取ってみようかな。
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武侠小説(初めて)×本格ミステリ。楽しく読めた。
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碧い目をした武術の達人・梁泰隆。その弟子で決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。料理上手な泰隆の養女・梁恋華。雪の降る夜、3人の平穏な暮らしは打ち破られた。師が息絶えたのは、圧倒的な密室だった…。
2021年度江戸川乱歩賞受賞作。中国南宋時代の話だけれど、あまりに架空の設定が多すぎてイマイチ物語に入り込めなかった。結末も肩透かし感があって残念。
(Ⅽ) -
南宋武侠殺人事件!
犠牲者は侠客。雪で閉ざされた湖の孤島、不可解な毒死を遂げた武術の達人。容疑者は、奥義伝授のためと呼び集められた、いずれも名うての三達人。
師匠の仇、討たずにおくべきか。師匠殺しの疑いをかけられながら、命を張って真相究明に乗り出すのは、被害者ただ一人の弟子。彼女ひとりと三達人、命と技と意地の競り合いの果てに浮かび上がる真実とは。
武侠小説(史実寄り)と本格ミステリと言う、好きなものと好きなものを合わせて煮込んだ感じの一冊。生き生きとした登場人物の振る舞いが実に魅力的で、ああこれでもミステリなんだよな…… このあと事件起こっちゃうんだよな…… と、なんだかちょっと不思議な心持ちになる序盤から。後半にかけて圧倒してくる状況の変化といったら。
本編も満足でしたが、こちらの作品、舞台劇になったらひたすらに映えそう。好みの一冊でした。