竜人皇帝の溺愛花嫁【電子特別版】 (角川ルビー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (273ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 竜人の国の皇帝×希少種の竜人

    中華っぽい雰囲気の竜人が暮らす国のお話。
    ※受けが妊娠出産します※

    父親が亡くなり天涯孤独である受け。受けは希少種という珍しい竜人。性的に興奮すると首から落ちるウロコが高級な媚薬となるそうな。そのため拐かされる危険があり、身を隠すため貧民街で日雇いをしています。日々かつかつの暮らしですが、ある日銀髪の幼児を拾いました。可愛い存在に慰められ生活に張り合いが出るのですが、この子は体が弱く、ある日大発作を起こします。受けは薬をなんとかしようと自分のウロコを売って金策しようとしますが、友人に嵌められて体を売り飛ばされそうに。そこにタイミング良くガサ入れに来たのが攻めでした。

    設定がしっかりしたドラマチックなお話でした!受けが日陰者体質で何度か可哀想な目に遭うんですが、すべてにどうしようもない理由があり、ほんとの悪人がいないのが良かった。銀髪の幼児あやしい…と思っていたら、予想通りの展開。でもみんなが幸せになるための、大事な存在でした。攻めが不器用で最初からメロメロじゃないのも良かった。2人が少しずつ歩み寄り、互いの心に寄り添って好きになっていく様にキュンとしました。

    あと結婚後の初夜のあと、シーツにウロコが何枚も落ちていたっていう描写が好きです。まさに愛の結晶!キラキラしてさぞかし綺麗なんだろうなあ…と想像。幸せの象徴のような気もします。

    作者あとがきを読んでいたら『攻めのスペックが物足りない』ので最初のプロットから色々変えたとのこと。さすがです。スパダリ大好物なので大満足です!

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

第17回角川ルビー文庫小説賞で奨励賞を受賞。

「2022年 『片羽の妖精の愛され婚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

市川紗弓の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×