「いい話だなあ~~」と思いながら読み進めていたら7話で度肝を抜かれました。思わず大声を上げてしまった。
あれは考察をしていた人々に対するアンサーなのかなあ……? と考えたりしています。
「あまりにもシリアスすぎる考察はちょっと違うよ。作中作というオチにするような代物だよ」という意味なのか、「こういう考察をするのも自由だよ! 作中のキャラだってやってることだもの」という意味なのか……。どちらにも取れる……。
巻末で「読者の皆様の感想」に触れていたので、ループ説や実験場説が騒がれていたことを知ってのあのお話……だと……思うんですけどねえ……。
「あれはただの作中作で済ませて良いのか、あれが出てきたことに何か理由があるのではないか」みたいなことも考えてしまって、うーーん!!
と、いろいろ考えたところで、「あれは作者から読者への『考察してくれてありがとう』というおたよりなのではないか?」という説を見て腑に落ちました。一番しっくりくる……。
てか最後のみーくんの「絶対本気にしちゃだめですからね!」ってセリフ、私達に向かって言ってませんか!?!?!?! 第四の壁超えてませんか!?!? こわいなあ……。
回収されなかった謎もちょいちょいありましたが、たぶん「それは主題じゃないよ」ということなんだろうなあと思っています。
がっこうぐらし!という作品のテーマは、「生きること」「それによる人との繋がり」であって、そこにあまり関係のない細かい裏設定は、テーマがぶれるので敢えて描かないよ……ということなのかなあ、と。
本編でも「おたより」でも、ずっと登場人物の心を重視した表現がされていましたしね。
でも……それはそれとして……裏設定……知りたかったな……!! 画集でもあまり多くは語られなかったので、多分設定資料集の類は出ないんでしょうな…………。
「いろいろ散りばめておいたから、皆で考えてね」ってことなのかもしれないな……。
いろいろ考えてしまいましたが、みんなが幸せそうで何よりよかったです。シノウちゃんの子供の名前を見て声が出た(声を上げすぎ)
みーくんのお話で書かれていた通り、みんな時々後ろを振り返りながらも前に進んでいくんでしょうね。
ゆきちゃんも、りんちゃんの件がきっかけでめぐねえの件に対する心の整理ができたけれど、これが本当の最後の、永遠の別れや決別というわけじゃなくて、これからも思い悩むことがあったりしたら、心の中のめぐねえに相談したりするのかなって。
それは決して「過去に縛られている」的な後ろめたいことなんかではなくて、「この人との出会いと別れがあったからこそ、私は今ここで生きている」という感じなのではないでしょうか。
語りたいことが多すぎるので話数ごとの感想を書きます。
1話:とにかくほっとした一話でした。協力し合える人も増えて、「かれら」の安全な討伐方法も確立されて、人々は人生を謳歌している……そしてりーさんも……幸せになってくれ~~~~。
2話:おじさまキャラって今までかなり珍しい存在だったので少し驚きました。上からも下からも導いてくれる人がいる生活、くるみちゃん、よかったねえ~~~……
3話:人って、耳から聞こえてくる情報を真っ先に忘れてしまうって言いますよね……。気丈に振る舞っているように見えるみーくんにも、やはり弱い部分はあるわけで。そういう部分にケリをつけられた話だったのかなと思います。
4話:ゲームの駒がきらファン仕様で、ファンサービス~~!! となりました。みんなそれぞれ、自分にできることを少しずつやっていってるんですね。そうやって世界は復興していくんだろうな。
5話:リセさんと椎子さん、結構通じ合うところがあったんですね……。さらっと細菌兵器の目的について重要な情報が出てきた気がするんですけど、はっきり明言しないのが「がっこうぐらし!」って感じ。兵器にしたい人と、人類の進化にしたい人とで、派閥ができていたりしたんだろうなあ……。
6話:あ~~~~これよこれ~~~~!!! 多分大学編のテーマって、この辺だったんだろうなと。もっとちゃんと対話をすべきだったんだ……。武闘派と自堕落同好会が理解し合えて仲良くなっているifを見たい人生だった……。
7話:初見で大声を出した話。上で散々語っちゃったから、いいかな……。
最終話:ゆきちゃんがしっかり先生していて、泣いちゃったな……。めぐねえと同じ立場になって初めてわかることも多かったんでしょうね。対等な立場でめぐねえと話しているゆきちゃんを見てまた泣く……。
学園生活部のみんなは、これからもこうやって文通を交わしながら、時々4人で会う生活を続けるんでしょうね。
離れていても、繋がっている!
これで本当の終わりだと思うととても寂しいですが、ここまで追いかけられてきてよかったです。