逃げる女 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 防犯カメラを使った追跡が面白い。まさに紙一重みたいな展開にハラハラしながら読み進めることができる。

  • 力のあるものには逆らえない? こんなに逃げ回れてなんとかしようとしているのに。北海道から出るって大変だ。

  • (2022/123)殺人容疑での逮捕直前の容疑者に逃亡を許してしまった生方と溝口の二人が、ミスに対する針の筵の中、追いかけ続ける。ギリギリの所で警察の追随をかわして逃げ続ける麻美。単なる逃亡以上の執念を感じつつ、そもそもの犯行動機が不明のままでの早急な逮捕状請求や、公安が出張ってくることなどから、生方は事件そのものの洗い直しから手を付ける。明らかになる真相よりも、追いかける側、逃げる側のそれぞれの描写に緊張感があって面白い。

  • なかななかレアな、地方(北海道)を主な舞台にしたミステリ。
    ある殺人事件の犯人と目される女は広大な道内から関東へ逃げる、逃げる、逃げる。
    彼女の息詰まる逃亡劇には大きな目的があった…。
    無関係に思われた過去の事件が一つに集約していく過程に引き込まれる。

    若干、都合良すぎるな…と思ったり、時間経過に不自然さを感じないでもないが苦笑、謎を追いかけるのに夢中になった。
    また、具体的な車名がよく出てきており、「デミオ」はゲシュタルト崩壊しそうになったw

    「冤罪を晴らしてくれるほど、この国の裁判はまっとうじゃない」

    のセリフが胸に刺さる。

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