山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る (講談社+α新書) [Kindle]
- 講談社 (2021年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (117ページ)
感想・レビュー・書評
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iPS細胞で有名な山中伸弥教授が、医学部での同級生であり小児脳科学者である成田奈緒子さんと、子育てについて対談する、という本。
KindleUnlimitedで見かけて、ちょっと読んでみたら面白かった。
お子さんがいらっしゃる2人の実際の子育てについても語られてはいるのだけれど、それよりも重点が置かれているのは、お二方が育ってきた環境についての話。
要するに、お二人が「育てられた時」の話。
こういう育てられ方をすると、最先端の研究をする科学者になれるのか!という、まぁ、1つの、いや2つの実例を読ませていただいた感じ。
山中先生は、大学時代に、「医学部」ではなく「ラグビー部」に入ったような日々だったとか、意外な話も知ることができました。できる人は、なんか、やっぱり違うのね。
章立てを書いておくだけでも子育ての参考になりそうなので、メモっておきます。
第1章「ほったらかし」が子どもを伸ばす
第2章 親子で「ええかっこしい」をやめる
第3章 良い習慣が脳を育てる
第4章 常識を疑える子どもに育てる
第5章 レジリエンスを身につけさせる
第6章 しぶとい子どもは目線が違う
子育てだけではなく、いろいろな世代の生き方の参考にできそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子育て本があふれる中で、親の頭の中が情報過多になりブレてしまいがちですが、この本からは基本的なこと(早寝早起きや他者への感謝)をしっかり親から子に伝えることが大事だとあり、私も同感。まずは規則正しい生活習慣をつけてあげることが、心身ともに健やかな子どもの成長の基礎を作ってあげて、後はできるだけ口を出さない。両著者さんのお子さん達も同じく医者の道を進んでおり、やはり子は親の姿を見て育つのだなと思った。
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子育ての本として成田先生の本をおすすめされて読んでみた1冊目。割と短い本ですぐ読み終えた。
山中教授も成田先生も、医者の家じゃないけどど根性な感じで医者・研究者になったんだと知る。大成するのってそういう人だよな。
覚えておきたい内容メモ
ほったらかしが創造性を生む
早寝早起き朝ごはん
子どもが一番認めてほしいのは自分の親
レジリエンス…乗り越える力は自己肯定感・社会性・おかげさまと思える力 -
親に「勉強しなさいと言われたことがなかった」と言う人がいるけれど(私もまぁそうだけど)、それって言われなくてもそれなりにできているちゃんとした子の親じゃないかと思った。ノーベル賞取るような人の子育て論は参考にならない。
でも、「お子さんのこともご自身のことも、あんまり追い詰めすぎないでほしい」というのは響いた。「子育てには正解がないのに、正解を追い求めすぎると、どこにもたどり着けずに堂々めぐりをしてしまう気がする」と。「あなたのことを信じている。たとえ物事がうまくいかなくても、わたしたち親だけは最後まであなたを信じる」という言葉が、子どもが親にいちばん言ってほしい言葉だと。
あと、初めて聞いた「レジリエンス」と言う言葉。「つらい出来事があったとしても、しなやかに対応して生きのびる力」のことだそう。
あったらいいよな、その力!私も欲しい。子どもたちも持っていてほしい。そんな力、どうやったら身につくのか?で、一つの答えとして、それは「感謝」なのだそう。他者に感謝することで、自分が強くなれる。それならわたしにもできるかな。 -
二人の医者の生き様や子育ての仕方を学ぶことができた。重要な学びは以下のとおり。
・子供が助けを自分から求められるようにSOSは恥ずかしいことじゃないことを教えてあげたり、環境を整えてあげることが重要。
・古くからの慣習を疑い慣習を捉えなおす力が重要となる。なぜなら、すぐ感情的になる子供を正義感が強い、エネルギーがある、感受性が強いという長所とも考えられるようになる。
・つらい出来事があったとしてもしなやかに対応して生き延びる力であるレジリエンスも重要。そしてレジリエンスは感謝することで鍛えることができる。
・上手くいかなかったとき、原因は自分にある。逆にいいことはおかげさまと考えることができればレジリエンスがあるといえる。 -
会話形式で親しみやすく子育ての話をしてくれていて、要点までまとめられていて非常にわかりやすい。あの山中教授の幼少期も知って、面白い方だなと思った。
私も子供のやりたいことや興味のあることを応援できる親でいたい。
とりあえず早寝早起き朝ごはんの土台は作り続けたい。 -
山中教授がどのような家庭で育ってきたのか、大学時代の話なども含まれていて面白かった。
子育てに関する話題ももう少し掘り下げて欲しかったな、とは思いつつ。
個人的には、自立、レジリエンス力、脳の発達の順番、親も子もええかっこしないこと、などが参考になった。 -
「自分で選んだことを、失敗しては立ち上がって続けて、自信をつけるほうが重要」と本文中に記載があり、そうだよな!と共感した。また、 レジリエンス=乗り越える力の話も共感できたので星5つとしました。