ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ (4) (角川コミックス・エース) [Kindle]
- KADOKAWA (2021年12月28日発売)
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感想・レビュー・書評
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2022年、最初の読書は、魔界の言語調査をしているハカバくん(センセイ)が主人公の「ヘテロゲニア リンギスティコ」の第4巻!
だんだん話が濃くなってきたので、これを機に1巻から読み直しておさらいをしてみました。
いろいろな種族の、いろいろな言語体系。試行錯誤しながら、少しずつ理解しようとするけれど、決定的な理解に到達できないハカバくんのもどかしさが伝わってきます。
そして、ハカバくんが言語学者になったキッカケになったのかもしれない曽祖母の思い出話がちょっと出てきました。
これからの話の展開が気になります。
人間と魔界の生物…。
共存する道はあるんでしょうか…。
それは、現実世界の、人間と野生の自然環境との共存の話へのヒントになっているんでしょうね…。
続きも楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほぼ、言語研究者入門書読んでる気分。
でも、おそろしく興味そそられる。 -
ファンタジー。言葉が通じない魔界で現地住人とコミュニケーションをとる話。前巻から引き続き雪山の集落の滞在記で、様々な種族が噛み合ったりすれ違っている様を、相手の言葉が分からない人間がアプローチして何とか理解していく話が続く。
人間が考える当たり前の外にいる魔界の住人は価値観も考え方も異なるが、総じておおらか。起こった事柄をごく当たり前のものとして生活しているが、人としては解釈に苦しんだり、理解できなかったりの行ったり来たりがこの漫画の魅力と思う。個人的にはセンセイがようやくラミア語をかじれるようになり、使った言葉で相手を硬直させてしまい焦るシーンが面白かった。
センセイは色々悩んだ末師匠の教授が歩いた道を歩いてみることを決めたようだが、次巻以降はどうなるんだろうか。 -
なるほど教授もそこに思い至ったのか……しかしあまりにも残酷,そしてそれを“自然のこと”と受け入れてしまう魔物たち.