ものの見方が変わる 座右の寓話 (ディスカヴァー携書) [Kindle]
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022年1月28日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (294ページ)
感想・レビュー・書評
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古今東西の77の寓話を「「学校の授業」や「会社の朝礼」で使える話材としてまとめた」教養書。
本書、以前職場の同僚に勧められたことがあった。その時は興味が湧かなくてスルーしたのだが、今般 Kindle Unlimited で見つけたのでさっそく手に取ってみた。
え~、というような展開の変な話が多かった。そこから著者が引き出した教訓にも、特に心に響くようなものはなかった。それにしても、読み終わった後のこの味気無さ、何なんだろう。各寓話があまりにも短く纏められすぎていて、寓話の持つ風合いや魅力が削ぎ落とされてしまっているからかな?
雑学的には、ディズニーのアニメーション映画の古典「ファンタジア」が実はヨーロッパに古くから伝わる寓話だったとか、「スープの石」というとても風変わりな寓話が地域お越しのコツを描いたものだとか、知らなかったことも多かったのだが…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「どこかで聞いたような」いろいろな寓話と、筆者による解釈がおさめられています。普遍的な教訓が導き出されて、人間の抽象化能力というのは、やはり言葉が生まれたからできたのだなあ、と思い直せました。
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あっさりした内容で、人生の教訓を印象的かつ幅広くに知ることができる1冊であった。
単にフレーズがひとつ提示されるのではなく、読み手がリアルに想像しやすいストーリーとして教訓を感じ取るが出来た。
寓話そのものは著者オリジナルのものではないが、著者の考えによって自分の解像度がひとつ上がったフレーズがある。
「本は二種類に分かれる。一つは自分に何かを教えてくれる本、もう一つは自分が何かについて考えるための材料を与えてくれる本だ。」
本を選ぶ時や読んでいる時に思い返すことで身になり方が変わると思う。このフレーズは自分の中に留めておきたい。
さて、特に印象的であった寓話とその考察についてタイトルのみ3つ掲げておく。
・山の木と雁(無用の用)
・京の蛙と大阪の蛙(早合点が含むリスク)
・大きな岩と小さな岩(大切なことに時間を使う) -
めちゃめちゃ面白い本
イソップ童話や昔の言い伝えから今の僕らにわかるように要約された本で、どれも人の本質を突いていてすごく面白かった。 -
77の寓話に基づき物の考え方や捉え方を解説している。目新しさは特に無いがどれも大切な事ばかりである。一気に読むのではなく傍に置いて時々読み返すとよい。
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本を読んでいる方ならそれなりに知っている内容も多いかと思うが、とてもためになる寓話が良くまとまっている。社会人なら朝礼の一言にピッタリではないかと思う。紙の本で持っていたい一冊だ。
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寓話の奥深しさを簡潔にまとめてあって一気に読めた。
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「部分の総和は必ずしも全体にはならない」
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古今東西の寓話(=登場させた動物の対話・行動などに例を借り、深刻な内容を持つ処世訓を印象深く大衆に訴える目的の話)が紹介され、その寓話から人生のヒントを考察・抽出する書籍です。知っている寓話も多かったですが、こんな解釈ができるのか!と目から鱗の内容もありました。
人前で話すことになったときのネタ帳としても使えると思います。
【メモ】
・人間が持っている思考様式には論理・科学様式と物語様式がある
・部分の総和は必ずしも全体にはならない
・良い、悪いは立場によって異なる
・人間と動物を分けるのは選択の自由を持っているかどうか
・ある問題に遭遇したときの対処の仕方には①原因追及志向②解決探索志向の2つがある
・人から何らかの教えを受けるとき、最も大切なのは素直な心
・自分のことを嫌う人がいるということは、自分が自由に生きるための代償 -
メモしながら読み進めた一冊。