敗者のゲーム[原著第8版] (日本経済新聞出版) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 投資に関する名著として知られる敗者のゲームの最新版が出ていたので今更ながら読んでみました。最新データに基づいてリニューアルとある通り、2020年のCovid-19に起因する暴落にも触れられているなど一切古臭さを感じることはありませんでした。

    本書の主張は単純で、長期投資をするならインデックスに投資するべき、ということです。なぜインデックス投資が長期的に最もリターンが高いのかを、株式市場の歴史や統計的に平均へ回帰することなど、さまざまな側面から定性的・定量的に解説されています。

    エンジニアリングに例えられている部分は、投資の目的と運用方針を自分で設定すべきと言っている部分にも合致するように思います。エンジニアリングでも仕様(=目的)と設計方針(=運用方針)は製品やサービスごとに決定されるものであって、絶対的な正解があるわけではありません。投資に置き換えると人によって目的も運用方針も異なるので、投資家自身が自分で決めることが重要ということになります。

  • 過去20年市場の9割が投資ファンドの資金でそのファンドが凌ぎを削って株価を上下させているため短期的な市場の動きは読めず短期的には勝てないと言うことを軸に、リターンが市場の成長に近づくインデックスを長期運用することが最適であることを論じています。
    1日の市場の動きや1ヵ月あるいは1年の市場の動きから目を離すことを説き、10年とか20年、一番長くて25年の市場の動きを俯瞰するというのはその通りだと思いました。

  • ひたすら「インデックスで長期」。それを裏付けるための説明にかなり紙面が割かれているが、正直そこを踏み込んで理解するだけの前提知識と興味はなかった。
    なんとなく数年投資して実践と思考を重ねて読み返すとまた違った理解ができるのかな。

  • 唯一にして最大のメッセージは「Mr.マーケットの誘惑にお付き合いする必要はなく、インデックスに突っ込んで気絶しろ」ということ。ちなみに、債券も税引き後実質化すると結構損しているのでやめたほうがいいとのこと。定期的に主張を思い出す価値のある良書。

  • 再読する予定

  • 納得できるところもあり、できないところもあり。

  • インデックス投資をとにかく積立てる!
    けど、個別も少しやりたい…

  • 投資に関する本。昔の状況を知らなかったので、今の状況と対比して知ることができたことが良かった。昔はそれで何とかなっても、今では無理。その理由が明瞭に書かれていて読みやすかった。

  • 名著。
    軍人の教官にお前たちはどうしようもない愚図だ!おとなしく言われた事だけやっとけ!筋肉が全てだ!って言われてる感覚だった。

    細かいことやちゃんとした納得をするにはもう一回読まないといけないと思う。

  • 名著ということで読みました。
    経費の面でも過去の成績から見ても
    インデックス投資を買って持ち続けるのが大事。

    色々考えてもしょうがないって
    ことなのかなって思いました。

    【勉強になったこと】
    ・アクティブ運用において、超長期にわたって通用する
     投資哲学など、ほとんど発見されなかった。

    ・投資の成功の秘訣は、
      投資家の知的能力と情緒面の能力
     によって決まる。

    ・モーニングスター社の投信格付けは、
     過去の成績のみを基準にしている。

    ・個人投資家のための十戒
     ①貯蓄する
     ②相場の先行きに賭けない
     ③税務上有利という理由で動いてはいけない
     ④自分の住宅を投資資産と考えない
     ⑤商品取引は避ける
     ⑥証券会社と投資信託会社の担当者には気をつけろ
     ⑦新金融商品に投資しない
     ⑧リスクが少ないという理由だけで債権に投資しない
     ⑨長期の投資目的と投資方針、資産計画を書き出し、
      それに沿って行動すること
     ⑩直感で投資しない

    ・インフレ調整後の超長期平均年間収益率
     株式:6.5%
     債券:2.5%
     短期財務省証券:1.25%

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著者プロフィール

1937年生まれ。イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBA、ニューヨーク大学でPh.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、投資顧問会社や投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングに腕を振るう。2001年6月代表パートナーを退任。現在、ホワイトヘッド財団理事長。この間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。『キャピタル』『チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言』『イノベーターは死なず』『ゴールドマン・サックス(上・下)』『投資の大原則』(共著)など多数の著作がある。

「2022年 『敗者のゲーム[原著第8版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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