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感想・レビュー・書評
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初めて読む作家さん
『このミステリーがすごい!』の受賞作品と言うことで読んでみました。
所謂クローズドサークルもので、そこで起きるすべての事件が密室
犯行の動機とかは意外と適当。
著者としては、トリックだけ楽しんでもらえばいいと割り切っているのかと思う。
続編も出ているので、いずれ読んでみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まあ悪くはない。密室トリック6連発は確かにお見事だけど、全体として小粒な印象は否めなかった。よくできているとは思うんだけど。敢えて言えば「密室黄金時代」という設定が、虚を突かれたようで1番おもしろかった。この居直ったような設定がこの小説の1番の発見なんじゃないかと皮肉抜きに思う。ある意味でコロンブス的な発想の転換だと思う。
ただ全体として(興味深い設定や密室トリックも含めて)、悪い意味で「ラノベ」的な、露悪的な手軽さで塗り潰されてしまっているのが残念でならない。まあ、これはそれこそ50年代くらいの欧米ミステリだって別の「塗り潰し」を行っているだけで(クイーンだって、クリスティだって、カーは言うに及ばず)、単に僕の趣味に合わないだけで、今の時代はこういうのが売れるのかもしれないけれど。 -
なかなか面白かった。
というか、ラノベ的な登場人物的な転がしから案外硬派な本格密室ミステリを展開していくのはいい意味でギャップある。だから二作目も読む。 -
密室が無罪の証明となった時代。
クローズドサークルになったホテルで起きた数々の密室を解くミステリ。
このミス大賞を取った作品ということだが、期待に応える形で
様々な密室を披露してもらった。トリックも(とりあえず)納得できるし。
……で、作品としては問題ないと思うんだけど、それ以外の感想もある。
説明が難しいんだけど、端的に言うと「密室にもうロマンはないな」って感じ。
これは作品に問題があるんじゃなくて、読む側の意識が関係してくる感想。
このお話は、典型的なクローズドサークルになっている。
登場人物もテンプレで、マネージャーのマネイさん。支配人のシハイさん
みたいな感じ。そして警察も来ないし外部犯もいない。
叙述トリックもない、さぁ、安心して密室を解いてください!
というお膳立てが整ってる。その結果、思い知ることになる。
例えばドラクエが名作だとしても、その中の戦闘システムだけとか、
ストーリーだけ抜き出されても意味ないのに似てる。
確かに密室トリックは大事だし、そのトリックを解きたい知りたいとは思っても、
それだけじゃお腹が空く。そこにはやっぱり人間関係があり、奇妙な客がおり
雰囲気のある館と主人公がいて欲しいと思ってしまう。
この作品がつまらないとか、密室トリックがおかしいとか言うつもりはない。
ちゃんと作品として成立してる。だからこそ逆に、カップヌードルの
謎肉をいっぱい食べたいと思っても、実際に食べてみたら「なんか違うな」と
思ってしまった自分を知ることが出来た。
密室トリックが好きな人にオススメしたい反面、もしかしたら自分は密室トリックが
さほど好きではなかったのでは?という疑問を生んでしまう作品かもしれない。
あ、でも主人公が女友達と館に行ったのに、館で過去の女が出てきて、
結局そっちが主役になるのはさすがにどうかと思った。 -
密室は濃厚。
全体としては薄め。
しかし、密室好きにはたまらない展開です。
次々に密室が。
その分、人も多いため、人物描写的には薄く感じてしまうのかもしれないですね。
ただ、密室自体は面白くて、興味深いものばかりでした。
推理小説といえば密室。
とにかく密室好き。
そんな方におすすめの一冊です。
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正攻法の密室を面白く見せてくれる古くて新しいミステリ。
高いリーダビリティでミステリ初心者にもおすすめ。
密室講義十六番は、うーん、どこかで見たことがあるような気も… -
名前がふざけすぎてて、ちょっと読みづらく感じる。
密室トリックは素直に面白かった。 -
『どんなに疑わしい状況でも、現場が密室である限り無罪であることが担保される』
密室犯罪に関して裁判で判決が下されているという設定が目から鱗。
極論、
私が殺しました、でも密室トリック解けてないから無罪ですよね。
がまかり通る世界観だってこと。
密室トリック好きにはたまらない作品です。
登場人物も割と多いのだけど、ネーミングが職種に絡めてあるから私でも分かりやすくてありがたい。