暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~(1) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  • 「勤め先で目立ちたくないよう」という宮女が主人公の中華調ファンタジー作品を続けて読んでいるが、これもその1つ。

    北祇の後宮に勤める宮女見習い、王花鈴には友人がいない。誰にも知られていないほど目立たないのではなくて、その姿を見た同僚はみな、血相を変えて逃げていく。それもそのはず、花鈴の父親は泣く子も黙る梟雄で暗殺のスペシャリスト、悪徳文官の名をほしいままにする王皓なのだから。花鈴に話しかけられた者からすれば、「自分は暗殺のターゲットなのでは」という疑念に駆られ、親しくするなど考えられない。友人を作って普通にガールズライフを送りたい花鈴には、それが辛くてたまらない。家名が重すぎるというか、劇薬すぎて、読んでいても気の毒すぎる。

    しかもとりあえず後宮勤めを許されているものの、勤める条件が父・王皓の「この後宮リストで諜報をやるなら許す」だったり、頼んでもいないのに後宮にしれっと連絡係がいたりと、お父さんの掌の上で転がされながら後宮にいるわけで、花鈴、普通にこれは病むよな?と思うのだが、意外に健やかに育っていて、そこは賞賛に値するというか、暗殺家族育ちのメンタルの強さを感じる。設定では末娘のようだから、甘やかされていたり、戦力外とみなされていたりするのかもしれないが(たぶんどちらでもないけど)。

    そんなこんなで後宮で大した評価を受けることもなく、雨の日にぼっちで涙にくれていた花鈴が、優しく接してくれたある人物にいたく感じ入り、「この人のためなら」と動くようになる。まっすぐないい子だ、ちょっと手段が激しいけれど。

    主人公に様々な攻撃/防御スキルを実装し、後宮にドロドロ要素を盛り上げた、パワーアップ版『薬屋のひとりごと』といえばそれまでだが、世をすねずに生きていこうとする花鈴に好感が持てるし、ルートは違えど父の王皓も見ているものが同じなのがふんわりとわかるので、展開を楽しみに読んでいける作品。花鈴にはぜひ、目指す五品女官(女官長クラス)になって、明るく楽しい後宮を作っていただきたい。あと、凶悪なお父さんはかなりイケメンです。

  • アプリでも読んでるけど復習がてら単行本でも読んでみました。
    改めて読んでみると、陸慧(りくけい)は1巻から登場してたのが新たな発見でしょうか。先帝の死の理由は後に明らかになるんだっけ…?
    1巻はある意味プロローグ的な位置づけで、花鈴、暁星皇帝陛下、3人の女帝(憲嫄(けんげん)太皇太后、娥太妃(がたいひ)、光姫長公主(こうきちょうこうしゅ))を覚えとけば良さそうです。
    そして2巻以降で花鈴の兄達が登場するってことですね(。-∀-)

  • なかなかハラハラした。
    主人公に友達が出来て欲しい。

  • 腹いせに殺されかけはするけれど、陰湿な苛めはあまり無いくらい強い父親で良かったね主人公…。
    陰気でおどおどしているけれど、暗殺技術は超一流、そしてその能力は現皇帝のために使うと決めているところが良いです。

  •  

  • なんか『薬屋のひとりごと』みたいですね,と言ってしまえばそれまでである.

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