面白すぎる!日本史の授業――超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす [Kindle]

  • あさ出版
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感想・レビュー・書評

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  • 実は習った歴史は間違い論の総まとめ。
    ・聖徳太子は中学校では聖徳太子(厩戸皇子)になり、高校で厩戸皇子(聖徳太子)になる。
    ・大仏は金メッキで、金+水銀で塗って水銀を飛ばしたら、水銀の毒にやられる人続出だった
    ・平安京は祟りによって平城京から移動
    ・鎌倉幕府成立は1192年なのか1185年なのかは、幕府の定義が曖昧!
    ・長篠の戦いは単に人数差の勝利だった
    ・豊臣秀吉は3キロの区間7メートルの堤防を12日で作って城を水攻めした…のは嘘で実際は300メートルだった。自宅の壁に淀殿のお腹の中の子は秀吉の子じゃないと落書きされて激怒して、門番17人を殺して犯人が住んでいた町を焼き払って60人以上を殺した。
    ・関ヶ原の戦いは2時間で終わった。合戦の前日には裏切ることを周知していた小早川。
    ・鎖国は無かった。国内4箇所で海外貿易してた。

    などなど…。

  • 10年前と歴史の解釈がだいぶ変わってきたと聞いたので本書を手に取ってみた。
    学生当時習っていたことが1次資料からくる説なのか2次資料からくる説なのか考えたことが無かったけれど、自分の性格的に突き詰めたくなるので受験期に知らなくてよかったなと。

    所謂試験の正解はあるけれど、色々な解釈があって、本書ももちろん執筆者たちの主観が混ざっていると思うので他にも同じようなジャンルを読んでみたい。

  • 歴史に詳しい芸人さんと歴史作家さんがタッグを組んだ日本史の本。鎌倉幕府の成立年が変更されたり、聖徳太子の扱いが変わってきたりと、昔の教科書から変更された事柄や、トリビア的な話題が掲載されている。

    芸人さんが書いた本といえば真っ先に思い浮かぶのが『ヘンな論文』。あれも"珍論文コレクター"の芸人さんが執筆した本なのだが、この二冊には大きな違いがある。
    どちらの本もつかみは面白いのだが、『面白すぎる!日本史の授業』のほうは読み進めるほど「これ歴史作家の先生一人でまかなえたのでは?」と首を捻ってしまうのだ。

    『ヘンな論文』のほうは論文集めも執筆も芸人さん一人でやっておられたが、こちらのネタ集め役はどうみても河合先生のほう。芸人さんにはキャッチーな語りを期待したのだろうが、本文での語りはいまいちキレがない。

    上記問題から、「今、芸人が出す教養本が売れてるから便乗しようぜ!」という版元の意図が透けて見える。
    便乗商法が儲けて、真面目な作家が売れなくなるような世の中にはなってほしくないので評価は低め。

  • NHK歴史探偵の河合先生と歴史芸人の房野さんによる最新の日本史の授業。
    聖徳太子、蒙古襲来、信長、鎖国、綱吉などなど、アップデートされてる情報を読むだけで、歴史に疎い私はとても楽しめた。

  • 40歳以上の人だと、昔からこう変わったと把握できていいと思う。タイトルにあるように面白いと思う。

    歴史も普遍と思いきや、研究者の研究で変わっていくことがわかった。

    現代のちょっとしたことでも議事録を付けてないことも多いし、それも主観かどうかわからないので、昔だったら改竄されても仕方ないなと思った。一次資料を調べる研究者はすごいと尊敬できる。

  • 日本史を学び直したいな〜と思い読んだものの、
    覚えてないことが多すぎて。笑

    日本史好きな方にはおすすめです!!!

  • 歴史の学び直しのために読んだ一冊。
    ニュースなどで新たな史料などが発見されたりして、それまでの歴史観や人物観が変わったり、時には真逆のようになったり、ということは耳にしていたけれど、しっかりとどう変わったのか、何が変わったのか、と勉強をしていなかったので「びっくり!」が多かった・・・ように感じる。
    でも、それが学び直しの愉しみのひとつだとも思う。時を経て、新たな視点で捉える機会をくださり、ありがとうございます。

  • 歴史は常に更新されるもので、自分もその一部なんだと、改めて感じた。
    歴史には様々な見方ができて、それを想像するのもロマンだと思う。

  • この本は、日本史の授業で習ったことを、現代語訳や最新の歴史研究をもとに、面白く分かりやすく解説してくれる一冊です。著者は、日本史の教師であり、歴史マニアでもあるということで、読者に対しても教えることに情熱を持っています。本文の抜粋を読んでみると、その情熱が伝わってきます。

    例えば、聖徳太子については、なぜ今でも小学生は英雄として学ぶのか、その背景にある文科省の学習指導要領や国会の議論などを紹介しています。また、聖徳太子が信仰の対象となっていることや、実際には厩戸王という名前だったことなども触れています。これらの話は、私が学校で習ったこととは違っていて、驚きました。

    また、鎌倉時代については、幕府という言葉が後世から振り返って付けられたものであることや、征夷大将軍が名目的な存在であったことなどを説明しています。さらに、幕府の実権を握っていた北条氏がどのように権力を保持しようとしたかや、その結果起きた事件や争いなども詳しく紹介しています。これらの話は、私が知らなかったことや興味深いことが多くて、引き込まれました。

    他にも、平安時代の大仏開眼供養会で黒目を入れたインド人僧や、天下布武の意味するものなど、日本史に関するさまざまな話題が盛りだくさんです。この本を読むことで、日本史の授業で習ったことを再確認したり、新しい発見や知識を得たりすることができます。また、現代語訳や最新の歴史研究をもとにした解説は、日本史に対する新しい視点や理解を与えてくれます。

    この本は、日本史に興味がある人はもちろん、そうでない人でも楽しめる一冊だと思います。著者のユーモアや工夫が感じられる文章は読みやすくて面白くて飽きません。私はこの本を読んで、日本史の授業を学びなおすことができました。この本を読んだ人は、日本史に対する見方や考え方が変わるかもしれません。ぜひおすすめしたい本です。

  • 読みやすいんだけど、私のような日本史をぜんぜん知らない人向けではないかな

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著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属中・高校教諭。早稲田大学教育学部講師。教育活動の傍ら、精力的に執筆活動も行なっている。

「2016年 『大学入試問題から日本史を学びなおす本(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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