一人当たりの消費には限界があり、ある程度を越えたらどんなに資産が膨れようと消費は増えない。しかも、人間食いっぱぐれる心配がなくなると、生きるために使うお金ではなく、増やす数字としてのお金に興味がシフトする。数字は観念なので果てがない。そんなゴールのないお金集めゲームに夢中になった金持ちはますますケチになり、使うアテのない金を無制限に溜め込み続ける。結果、お金の流れが滞り、格差も拡大する。
方程式の部分は理解が追いつかないものの、だいたいこんな事が書かれていた。この無制限お金集めゲームを楽しみたい人たちが新自由主義者でありリバタリアンだろう。お金を集めるためなら、他人の人生、地球資源、生物多様性やなんかを食い散らかしても心が痛まないのも、意識が衣食住という血の通った現実ではなく、観念の世界にズレちゃってるからなのだと思うととても納得できた。