- Amazon.co.jp ・電子書籍 (315ページ)
感想・レビュー・書評
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生々しい声がたくさん記載されている。
母親になることが幸せであると、だれかから、何から思わされていたり、その選択肢しかないなかで、後悔しているところまで自覚的になることもそもそも難しい人もいるかもしれない。
これも、ひとつの意見。
これにかぎらず、人生「もし、、」を考えたことのない人はいないと思う。
母親になって後悔していることと、子供を産んだことを後悔していることはまた別なんだと知った。 -
題名は子どもを蔑ろにしている様で衝撃的だが母親になる事による環境変化に対しての後悔だった。
母親に求めるものが多すぎる、自己犠牲も厭わず子どもを愛する筈といった神話について。それを否定すると非難される。日本だけでなく世界中で男尊女卑がある事に驚いた。
母親になって後悔している人たちの調査に基づく本
私自身は母になって後悔していないので理解できる部分とそうでない部分があったが。実際苦しい想いをしている人が存在する。
LGBTQの様にそう感じる人も居るという感じなのかな?
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エッセイ式だと勝手に思い込んで購入してしまったが、一本の論文といった感じの構成だった。個人的にはもう少し一人ひとりの実情を詳しく知りたかったところ。個人情報的な観点や主観ではなく客観的な見方をする上では、本書の形のほうが良かったかもしれないが、具体性が薄く読んでいて途中で飽きてしまった。それぞれの具体的なエピソードを通して後悔の形を知ることで、見識を広めることできるのかなと思うので、そういう本があってもいいと思う。
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イスラエルの社会学者が「母親になって後悔している」女性達に丁寧にインタビューを行い分析したもの。ヨーロッパを中心にずいぶんと反響があったらしい。
本書では社会的な問題について扱っている。本人の向き不向き指向に関わらず、社会的な圧力や流れによって母親になり後悔している人物の話がたくさん載っている。インタビューに応えている人たちから、全体的に非常に責任感が強い印象を受けるのが興味深かった。
子供を愛しているかどうかという問題は、本件に密接に関わっているので出てくるけれど、基本的には「誰かの母親になってしまった後悔」と「実在する子供への愛」は両立する感じの扱いになっている(両立はするが天秤にかけることはできる)。
読んでいると自分に内在化している世間が警笛を吹きながら取り締まりを始めようとするのだけれど、虚心に受け止めれば向き不向き個人差は確実にあるわけですよ。それで苦しんでいる人がいる以上、研究が行われるのは大変有意義なことだと思います。あと単純にとても面白い本でした。
イスラエルの本なので、アメリカ(中絶の件がある)や日本(身近)での事例もいろいろ見てみたいように思います。 -
めちゃんこ刺激的でおもしろい!
私自身は、母になって後悔してないどころか幸せになったと感謝しているけれど、この本に描かれていることは大きくうなづくことばかりだ。
母であることの負担の大きさ。苦しみ。
男女差別、社会規範についても、そうだそうだと納得できることたくさん言語化される。
負担軽減され、母親が、母という役割から離れて自分自身でいられる自由が確保されれば、「後悔してる」とは言わなくなるのでは?
との疑問を抱きつつ読み進めたが、終盤、その点についても言及された。
だから、スッキリ!もやもやが解消され、読後感よし!
イスラエルという特殊ともいえる国、思考、規範に生きる母たちの事例なので、日本ではどうだろう?同じように考える人はいるはずだけど。