プーチンとG8の終焉 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 妻が図書館から借りて来たものを横から寸借し、読了。
    2ヵ月前のロシアによるウクライナ侵攻をリアルタイムで見守りながら、本書がそのまる6年前に著されたものであることに大きな驚きと感銘を覚える。著者によれば、今回のウクライナ危機は、ある意味予測されたこと。云い換えれば、突発的・偶発的で予期不能なものでは決してなく、プーチンにとっては、ウクライナとそれを取り巻く状況のこれまでの歴史的経緯と背景の積み重ねから演繹される「当然の帰結」であったことが読み解ける。
    少なくとも今回の危機の原因には、欧米を含む西側諸国のこれまでのロシア/ウクライナへの処し方にも問題があったことは否定できまい。がしかし、だからと云って、武力による一方的な現状変更の試みは、決して看過すべきものでもない。今なお激しい戦闘で失われつつある双方の無益な犠牲を止めるために、日本、そして私たちひとりひとりが何をすべきなのか。正解のない問いを突き付けられる...

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