THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す [Kindle]

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  • 考え直すことの重要性とそのやり方がわかる本。面白い視点且つ、分かりやすかった。定期的に思考の再考を取り入れてみようと思う。根底に必要な謙虚さを忘れずに。

  • 監訳者が楠木建氏なので絶対読まないといけないと思っていた。やはり面白い。
    テーマは「再考」であり、考えのみならずキャリア、長所、スキルなど全てにわたって再考するべき時代だとしている。
    最も大きな主張は、自分の考えに固執せず、「再考して自分の考えを変えることが重要」という点であった。

    自分の頭で考えないで意見を変えるのは、良くない変化になる。思考力もみにつかないし、やらされ仕事になってしまう。
    自分の頭で考え、ゴールから逸れずに意見を変えるのは、良い変化になる。
    →「過信サイクルを自覚して再考サイクルへと切り替える頭脳」「自信と謙虚さの均衡点を保つ誠意」を自覚するべき

    ◯過信サイクル
    ・自尊心が高いと、自分の考えに確信を持ちやすい
    ・確信を持っていると、2つのバイアスが生まれやすい
    1.確証バイアス:自分が持っている知識や前提から予期できるものに視野視点が偏る見方
    2.望ましさバイアス:自分が見たいものを見たいように見てしまう見方
    ・2つのバイアスから「自分の考えは正しい」と是認してしまう。「自分の考えは正しい」と是認するほど更に自尊心が高まる
    ・特に周りから優秀だと言われいたり、役職が付いている人間はバイアス魔神になりやすい

    ◯再考サイクル
    ・無知の知を持ち、知的謙虚さをもつことが前提。そうすれば、自分の考えに対して常にクリティカルシンキングが働いている状態になる
    ・自己クリティカルシンキング状態であれば、「本当は何が正しいのか?」「もっと正しそうな回答があるのか?」という点に好奇心を持ち、ポジティブに話を聞ける
    ・もっと正しそうな回答を得られるので、さらに謙虚な自分になれる

    ◯確信と謙虚さのバランスが重要
    確信はやがて傲慢さに変容し、思考の柔軟性にとってカギとなる謙虚さが失われる。
    とはいえ、謙虚すぎると自己肯定感が低くなり、思考における確信を得られなくなる。
    結局は、確信と謙虚さのバランスが問題にはなる。このバランスを言語化することができる。

    「自分のやりかたに対する確信」と「自分自身に対する確信」に分けることが重要であり、分けられる人間は有能である。

    自分自身には「自分はすごい」「誰よりも優秀だ」「このスキルは負けない」という確信を持つべきであり、自己肯定感を上げる。
    自分のやり方については、常に疑う。もっと良いやり方を探そうとするほうが賢いという確信を持つべき。

  • タイトル名の通り、再考することの重要性を説いている。自分の意見に固執し過ぎたりせず、謙虚さと柔軟性を持って思考することについて、様々な事例を用いてその原因や必要性を深掘りしていく。
    得るものも多くあり、著者の分析や主張も素晴らしい。
    ただ他の方も指摘している通り、一つ注文するとすれば文章・説明がやや冗長なところ。もう少しコンパクトにまとめられないか、は再考すべきポイントかもしれない。

  • ■評価
    ★★★★☆

    ■感想
    ◯Give and takeと同じ著者の本。考え直すための思考的な柔軟性を説いている。
    ◯知的柔軟性についての考察を書いている本である。
    ◯掘り下げ方が上手で、どんどん読むことができた。面白かった。

  • 激しく変化する世界においては、自分の考えを再考する柔軟性が重要。
    私達は無意識に牧師、検察官、政治家の3つのモードで考えるが、それぞれ問題がある(自分の信念を貫くこと、他者の過ちを指摘すること、多くの支持を獲得することに固執する)。
    科学者のように、自分の考えを疑い自分の知らないことを深堀りし仮説を検証していくような科学的思考をする事が大事。自分の考えを仮説とみなして、検証結果に応じて再考すること

    自信に満ちた謙虚さ、というスタンスが重要
    自分の過ちを見つけたら更に良くなるチャンスと捉える。

  • 異なる考えを並べるだけでなく、どちらと言えない複雑性を共有すること、説得するのは意味なく、聞く姿勢が大事、といった有用なアドレスが多いが、やや冗長か。
    新書のボリュームで語れるかと。

  • 自分自身を見つめ直し、再考することが重要。
    日々の生活を何となくすごしていると過信に繋がったり、慣れが生じることで悪い方向にいったりしてしまう。そういったことを無くしていくためにも再考は必要。
    他者の意見に否定はせず、質問する。
    自分の意見のどこに誤りがあるのか。
    自分は過信のサイクルに陥っていないか。
    そういった謙虚な考えを常にもつことが非常に大切になる。
    常に謙虚に、深い考えをもつ。
    自分は決して他者よりも優れておらず、もっと向上するべき存在だという意識が最も成長の過程で大事だと感じた。

  • オーディブルで聴了。

  • 自分を自分らしくしている思考。いつのまにか同じ日々や仕事の中で硬直している傾向がどうしても出てくる。それは避けられないことだけれど、自分自身をアップデートしていくために、日々考え直す、見つめ直すことが大事。この本を読むと、自分自身を見つめ直すこと、考え直すことの大切さと、それをどうすれば良いかを具体的に教えてくれる。視野狭窄を防止するために一読をお薦めする。

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著者プロフィール

アダム・グラント(Adam Grant)

ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、世界でもっとも重要なビジネス思想家50人(「THINKERS 50」)のうち一人に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「ディズニー・ピクサー」「ゴールドマンサックス」「国際連合」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。デビュー作『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』は31カ国語で翻訳され、全世界で大ベストセラーに。続く『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(以上、三笠書房)も『ニューヨーク・タイムズ』紙でビジネス書の売上第1位、アマゾンUSでも第1位(企業文化)を獲得している。

「2022年 『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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