ノット (HertZ&CRAFT) [Kindle]

著者 :
  • 大洋図書
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  • どうしようもなく子供だったふたりが、何年もかけて繋がり、解け、そしてきっちりと硬く結ばれるまでを描いた本作。
    何度離れても必ず再会してしまうふたり、これを運命と言わずして何というのかと思わずにはいられませんでした。

    痛みを伴う十の過去は消えないけれど、未来はすべて静の愛に包まれて幸せになってゆくんだなと信じ切れるエンディングにほっとしました。

  • 幼なじみ〜成長してから〜大人になって、と細かく描かれていました。いじめられっ子と人気者、立場が逆転したり、見えなかった相手の生き方や考え方に魅力を感じたり。
    セリフもぐっとくる場面が何度もあり、秋平先生の描く世界は美しいなぁと感動します。
    思いが通じるまでは時間がかかりますが、その過程を十分楽しめる作品でした!

  • 秋平せんせにしてはかなり重たいものを背負わせている美しい受けと、同級生である攻めとの人生が複数回交わるなかで、愛が育っていくお話。
    最初の交錯では片思いからイジメヘ、次の交錯では無関心からのかすかな後悔、次の交錯では興味と拒絶、ダメ押しの交錯でやっとふたりの気持ちが重なる。
    攻めの健気なアプローチがなければ、またすれ違って次にまた人生が交錯する機会があったかどうかはわからないので、ほんと、静はよく頑張ったよ…!!お疲れ…!
    個人的には十は母親に話すべきだと思うけど、知らぬが仏という見方も確かにあって、知らなければ十が望むとおり、母親は幸せでいられるのだろうなあ。十を傷つけてまで得たかった幸せではない(と思いたい)けれど、そう思わない可能性ももちろんあるし、夫と縁を切れたとしても十を哀れんだり自分を責めたりはセットだから幸せとはいえないことは確実。
    十が決めたことなら尊重しよう、その代わり静と幸せに過ごして…。

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