投資初心者の大学生が伝説のファンドマネジャーに聞く 世界が大不況でも資産を増やせるって本当ですか? [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2022年6月7日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (481ページ)
感想・レビュー・書評
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物価高、円安など日本経済に厳しい状況が続いている。
ビンチとも言える状況がこれからやって来るならどうやって備えればいいのか。
気になったので、今回の本を読んでみた。
著者は、世界最大の政府系ファンド、アラブ首長国連邦アブダビ投資庁の元ファンドマネージャー。
著者が京都大学の経済学部の学生の質問に答える形式で話が進んでいく。
これから「天国と地獄がまもなく一緒にやってくる」と指摘している。
今までとは違った規模の「ハリケーン型経済危機」がくると述べている。
欧米を中心として、長期にわたり世界に甚大な影響を及ぼすとしている。
その一方で、危機を避ける方策も指摘している。
世の中が混乱するほど金は上がると述べている。
資産を守るにあたって重要なことは何かと言う問いに対して、政府を信用しないと断言している。
過去を振り返ると思い当たるところはあるなあ。本当はあるのにありませんと知らないふりをしていたのに、実際にはあったではないかという事例もあるからなあ。
中国やロシアなどの新興国の中央銀行が金を買っているのは、自国通貨の価値の値下げを経験し、さらにアメリカに左右されるのがいやという側面があることを指摘している。
金のおすすめについて、地金(じがね、「金の延べ棒」)、純金積立、金ETF(上場投資信託)の順で取り上げている。
一気に買わずに数回に分けて買うこと、そして金を投資として考えず、マネーが危ないので金に換えておくというのが正しい感覚と述べている。
血眼になって有り金つぎ込むのはマズイからなあ。
先が見えないだけに気になる。資産をどう守って増やしていくか。「岸り人」にはなりたくないなあと思う今日この頃だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示