脳の地図を書き換える 神経科学の冒険 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本書、または本書にかかれている研究が、もっと騒ぎにならないのはなぜだろう。ぼくが知らなかっただけなんだろうか。
    たとえば、ひとが夢を見るのはなぜか。
    たとえば、盲目の座頭市が敵をばったばったと斬り伏せられるのはなぜか(座頭市はフィクションだけど)。
    そういった疑問に、答え、あるいはありそうな仮説を与えてくれるのだから。
    それだけではなく、視覚や聴覚を失った人が、それに代わる感覚を得られる可能性について書いてあるのだから。しかもそのために必要な機器を、著者の会社で実際に製造しているのだという。

    知り合いに脳梗塞から大きな後遺症もなく復帰したひとがいて、脳は一部が問題を起こしてもほかの部分が代わりをつとめてくれる融通性の高い器官だ、という話は聞いていた。本書によれば、脳の可塑性の高さはそれだけではない。脳が経験とフィードバックを繰り返し、外界に適応するように自らを再構成し続ける(=ライブワイヤード)のだという。DNAが神のようにすべてを予測し、あらかじめお膳立てをしてくれるのではない。そんなことできないよなぁ、というモヤモヤした疑問を一気にふっとばす、目からウロコの一冊だった。

  • 脳は、外界との相互作用により、変化していく。シナプスの変化から、遺伝子の変化まで、様々な水準で。腕を切断すると、腕に関わる脳部位が、顔などほかの場所に関わるように変化する。目を失っても、外からの映像の信号を、皮膚などに伝えることで、外界を感じられるように脳は変化していく。外からの情報を、脳とつなぐことで、紫外線や超音波まで感じるようになることを研究で調べられているという。SFのようで、夢のある話で、興味深く読みました。

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