マンガでわかる ジョージ・ソロスの投資術 ~相場の歪みを見る! 稀代の投機家の相場の見方! [Kindle]
- standards (2022年8月18日発売)
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感想・レビュー・書評
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だいぶ相場師的な人という印象。
同シリーズのジム・ロジャーズやベンジャミン・グレアムの本と比べると、企業分析よりもチャートの読み方の解説が多い。
ジムとクォンタム・ファンドを運営していた頃は、ジムがファンダメンタル分析、ソロスがテクニカル担当という役割分担をしていたようだから納得である。
現実に起きていることと人の認識の間に溝があり、それが為替や株価の動きとなってあらわれる、といった解説あたりまではなるほどそうなのかと読んでいたが、だんだん使用される言葉や理論が難解になり、後半はソロス自身にしか理解しえないような孤高の投資哲学が展開される。
少年時代、ナチスの目を逃れて暮らしていた時に頼もしく感じた父の行動といい、株価操作の疑いをかけられたときに抗弁せずに司法取引に応じた事件といい、超法規的な行動もいとわない、おのれの正義より実利の人間だということがわかる。
ダークヒーロー的なキャラクターは、漫画の主要キャラクターとしては引き立つが、どまんなかの主人公として共感を得られるかどうかは評価が分かれるところだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三大投資家の中でも、バフェット以外の投資家の話は貴重。ジム・ロジャースと一緒に読んでほしい。
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「イングランド銀行を打ち負かした男」で有名なソロス氏の伝記本。クォンタムファンド設立の経緯、そしてジム・ロジャーズ氏やドッケンミラー氏との関係もストーリーでよく分かり頭の回路がつながった感じで良かったね。