ユーモアは最強の武器である―スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 [Kindle]
- 東洋経済新報社 (2022年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (359ページ)
感想・レビュー・書評
-
1年前に読んだものを再読。
前も思ったけど、結構いい本だった。
人前での挨拶で、上手だなー、いい挨拶だなー、と思うのは、やはりユーモアが散りばめられている挨拶だと昔から思っていました。
その理由は「楽しいから」くらいにしか思っていませんでしたが、本にもあるように、ユーモアと知的能力は相関関係にあり、それを肌感覚で感じていたのだと思います。
私も普段から挨拶時のユーモアは意識していましたが、どちらかというと緊張をほぐすため(自分もお客さんも)のポイント、というような使い方をしていました。
ただ、この本にあるように、(ウケるウケないではなく)その場にとって適切なユーモアの入った挨拶のほうが、優秀に見える、ということです。
1年前にこの本を読んで、そのような場面があるたびに、ワンユーモアをものすごく意識してきたし、それは良かったことだと思います。
また、職場内でのユーモアも、あるだけで、生産性が増したり、オキシトシン等の幸せホルモンが分泌されるとのことで良いことばかりだと感じました。
読書部のメンバーはユーモアに溢れたメンバーですが、その中でも負けないようにユーモアを発揮していきたいと思います。
みんなで競い合えば、ユーモアセンス向上≒知的能力向上≒仕事の良い結果、につながると思っています。
↓メモ
人びとが1日に笑う/微笑む回数は、23歳ごろから急激に減り始めることが明らか
就職希望者がよい印象を与えるか、悪い印象を与えるかにおいて、もっとも重要な決定要素は、ジョークで笑いを取ったかどうかではなく、そのジョークが適切と見なされたかどうかだったのだ。
その人が面白いかどうかはあまり関係なく、面接の場でジョークを言ってのける度胸があるかどうか(自信を感じさせる)、さらに、その場において適切なジョークかどう
私たちが笑うと、脳内ではホルモンのカクテルが分泌され、ハッピーな気分になったり(ドーパミン)、人への信頼が深まったり(オキシトシン)、ストレスが緩和されたり(コルチゾールの減少)、ちょっぴり高揚感が湧いてきたりする
私たちが仕事上のやりとりにもユーモアを効かせれば、同僚たちはこの効果抜群のホルモン・カクテルを味わえる。
ユーモアのある感想を述べた人たちのほうが、「有能である」印象を与えた割合が5%高く、「自信がある」印象を与えた割合が11%高く、「地位が高い」印象を与えた割合が37%高いことがわかっ
ユーモアのある感想を発表した研究助手をリーダーに選んだ人たちのほうが、はるかに多かったの
ユーモアのセンス、すなわちユーモアを発揮しユーモアを解する能力があることは、知的能力測定と相関関係
結局のところ、陽気さの文化は従業員にとって安全な場を生み出すのです。安心感があって、リーダーが恐怖ではなく陽気さでみんなを導いていると感じると、思い切って挑戦する意欲
笑うと血流が増え、筋肉の緊張が緩むだけでなく★23、心疾患にかかわる動脈壁硬化が緩和されるなど★24、生理学的な効果がもたらされる。
からで、「あるある」「ああいう人いるよね」などと、心のなかで相づちを打っているからだ。事実の共通認識はユーモアの基盤となる。
「サピア・ウォーフの仮説」
言葉は人柄や行動を形成する役割も担っていると考えている。簡単に言えば、機械的な文章を書いていれば、やがて機械のような行動を取るようになるということ。
リーダーたちが弱みを見せれば、笑い物になるどころか、笑いが効果をもたらす。チームに信頼感が生まれるの
さりげないユーモアが生まれやすい状況をつくること。そのためのいちばん手っ取り早い方法は、あなたが職場でいちばん気楽にふざけ合える相手とのやりとりを、みんなに見せること
日常生活のあらゆる場面で観察力を発揮して、陽気さの火花を探してみよう(必ず見つかるはずだ)。あなたのパートナーや同僚や店員さんが与えてくれる、楽しい会話の糸口も見逃さないように。そういうスパークを見つけたら、携帯電話なんか見ていないで、すかさず酸素を送り込もう。炎を燃え上がらせ、火種をさらに大きくしよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読む前から、ユーモアのある人って羨ましいなぁ!とか、ユーモアのある人になりたいなぁ!って思っていました。でも、どうすればいいのかわからずにいたところ、この本との出会いがあり、とても参考になりました。
ユーモアは生まれた時から持ち合わせてるのではなく、訓練で育てていけると言うのも目から鱗でした。
また、職場でのユーモアや陽気さの重要性や、その効果的な使い方なども学べました。こと職場でのユーモアはただのおふざけと勘違いされやすかったりして、上手に使えていないのが現状だったので、上手に使って、いい職場やリーダーを育てていけたらいいなと思いました。
一方で間違ったユーモアの危険性も書かれており、ユーモアを誤った使い方で失敗しない為の方法などもあって、参考になりました。 -
職場、家庭などにおいてのユーモアの重要性があらためて論理的に分かった。最近、特に仕事においては面倒であまりユーモア、笑わそうとかいう意識が抜けていたと反省した。やはりリーダーがユーモアや陽気さが欠けていると職場の空気は良くない。もっと自分にプレッシャーかけてユーモアを意識して行こうと思う。
しかし、異文化のエピソードは全く頭に入ってこない。 -
ユーモアがなぜ必要なのかがわかりました。
どちらかというと私は常にふざけているのでこっち側の人かなと思いましたが、最近歳をとるにつれてユーモアを忘れてきてる部分もあり、この本を読んでみました。本の内容の笑える部分はアメリカンジョーク的な感じでなかなか笑えなかったです笑
が、ユーモアについてカテゴリー別に考えたり、科学的に笑いをとらえているところは勉強になりました。笑いも面白いこと言おうと思ってしまうので、クスッとくる大人な笑いを覚えていきたいです。どちらかというとすぐ下ネタに走ってしまう傾向があります。その点で言うと下ネタの知識はあるがそれ以外の一般常識や情報が著しく少ないのも原因かもしれないので読書の会で読書をし、教養を増やしていくこともユーモアにつながっていくんだと思います。これからはちょっとだけ勇気を出してその場で和やかになれる話を意識して会議や人とのコミュニケーションに使っていきたいと思います -
楽しいという感覚や感情はとても必要だと思っていて、ユーモアの才能がある人がとても羨ましいしそう出来たらなあっていつも感じています。
家庭や職場でもユーモアはとても大切だと思うし、この作品を読んでもその必要性を更に感じました。
ビジネスの面でも広告で通常考えるものとは全く違うものを使うことで見事に成功に辿りつくなどあって、ユーモア=アイデアの様な側面も自分的に読み取れました。
どんな事でもアンテナを張っていないとアイデアも出てこないでしょうからいろんな事にも興味を持つ事も大事でしょう。
これからは少し意識しながら会話しようと思いました。
ユーモアの悪い例も記載があり、興味深く読めました。人との距離感は特に大事だと思いますし、自分も嫌な思いをしたこともあったのでその辺は気をつけたいなと思いました。 -
新しい職場では、上司が朗らかな人なので、この本で取り入れた陽気さやユーモアが緊張をほぐし、関係を築くのに役立っていると思う。
もっと早く読みたかったと思うほど、私の人格を好転させてくれている。
一方で日々の生活には、雑多な事が多くイライラしがちな自分がいるので、そちらの方にも取り入れることができればと思う。
笑えるジョークも結構あった。 -
いつでも、どこでも、誰とでも、ユーモアを持てるような余裕が欲しいですね。最後のインタビューが読み応えがありました。
-
ユーモアがもたらす多くの素敵な効果とともに、
どのようにユーモアを磨いていくかを学び考えさせてくれる書籍です。
本書の書き方もユーモアたっぷりな表現が使われていて、読みながら笑えてきます。
笑っているのに楽しくないことなんてことは無いですよね。
今後もずっと笑い続けて生きていく為に、学んだことを活かしてユーモアのセンス磨いていこうと思います!! -
アメリカ人は読んでください
ユーモアが大事だって本。日本人の私には役に立たない。。だって文化が違うもの。アカデミー賞で自身の妻をネタにされたウィル・スミスがクリス・ロックをビンタした事件があったけど。日本では「ウィル・スミスさん漢だ!」ってなったけど、アメリカではウィル・スミスはアカデミー賞会員をクビになりました。そう、アメリカではジョークは文化だけど、日本では違うのよ。日本的にいうなら、「ダジャレで言っちゃいな!」ってタイトルにしないとね。
【引用】
* 遊び心のある文化は、とくにチームにとってリスクの高い場面や困難なときこそ、しなやかに乗り越えるのに役立つ
* ユーモアを効果的に使うコツのひとつは、空気を読んで、その場にふさわしい態度や話し方に切り替えること
* 自分が楽しい気分になれる理由を探すマインドセットは、習慣になる
* ユーモアこそ、企業文化から恐怖を遮断するのに最も効果的なツール