縁結びカツサンド (ポプラ文庫) [Kindle]

著者 :
  • ポプラ社
3.14
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (266ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブク友、やすこちんに、面白い本見つけたよ♪と
    教えてもらった本(^^)
    冬森灯さん『縁結びカツサンド』

    人や仕事や物やタイミング、様々な『縁』が大切に書かれている。

    昭和の祖父の時代から続く昔ながらパン屋『コテン』
    3代目の孫の和久くんは、店にやって来る様々な悩みを持つお客さんとのご縁から、お客さんに喜んでもらえる自分のパンを作っていく。

    4話それぞれに3代目考案のパンが出てきて
    この本を読むとお腹が空きます!
    そしてパン屋さんに走りたくなりますっ!
    特にカレーパン(๑º﹃º​๑)ジュル

    そして、『コテン』を訪れる、悩みを抱えたお客さんや三代目和久くんの成長する姿にほっこり。

    最終話での和久くんのことば。
    『(略)俺たち1人1人の誰にでも同じように時は流れていて、日々の中には痛みもきらめきもたっぷり含まれている。その何でもないような日常の中に、思いもよらない縁が潜み、いつの間にか結び合わされて、日々を豊かに彩ってくれている』

    あぁ、『縁』って良い言葉だなぁ
    今週も1週間がんばろっと(^^)

    • ヤスコ。さん
      おまつと私も『縁』だものね!

      ふとしたきっかけで、繋がる縁、私も大切にします。

      おまつ、いつもありがとう☆
      おまつと私も『縁』だものね!

      ふとしたきっかけで、繋がる縁、私も大切にします。

      おまつ、いつもありがとう☆
      2022/08/13
    • 松子さん
      うん!
      やすこと私の『縁』だもんね(о´∀`о)
      私も大切にするねっ
      はぁ、こういう時、ほんと幸せだなぁって思うよ
      やすこ、ありがとっ!
      うん!
      やすこと私の『縁』だもんね(о´∀`о)
      私も大切にするねっ
      はぁ、こういう時、ほんと幸せだなぁって思うよ
      やすこ、ありがとっ!
      2022/08/13
  • 昔ながらのパン屋さん「ベーカーリー・コテン」。
    創業者のじいちゃんが亡くなってしまい日々迷いながらパン生地を作る和久。
    人の悩みに寄り添うパンを繕うと奮闘する和久を中心に
    商店街の人達、お店にやってくるお客たちの繋がりを描いた物語。

    それぞれの章で悩めるお客たちに寄り添うパンを
    お店の三代目 和久が考案したパンが登場します。
    これがありそうで無かったものだり、
    ひと手間愛情を込めたパンになっているので、
    想像するだけでも美味しそうなので幸せな気分になりました。

    こんなにも人の心に寄り添える和久なので、
    人望としてはとても良い人だと思えるのですが、
    これからパン屋の三代目として継いでいくということを
    考えるとあれこれと悩んでいたので、
    思わずそんなに悩まなくても大丈夫ではないだろうかと
    つっこみを入れたくなってしまいました。
    それ程物事を真面目に考えて、仕事に対しても真剣に取り組んでいる
    という証拠だと思うので励ましたくなってしまいました。

    悩みを抱えて来るお客さん、そして和久も一緒になって
    悩みを克服していく姿や成長していく姿は微笑ましく思えました。

    「ひとには、どうにもならないほど大変な時ってのも、あるんだよ。
    そんな時でも、次にはどこに向かって、どういう一歩を踏み出すのかは、
    自分で選ぶことができる。
    それでも心配だったら、目に見えない力を借りるんだな。」
    「誰にだって冬って季節はめぐってくる。
    生きてりゃ誰だって失敗もするし、辛い目にも遭うもんだ。
    目を背けるなんざ簡単なことだ。
    だけど、そこから目ぇかっぴらいて、運命にノーと言わねい強さが大事なんだ。その強さが、ひとを育ててくれるのよ。
    いいことも悪いことも、すべてが縁の結び目ってやつだ。」
    おじいさんが花に向かって語っていた言葉が印象的でした。
    その他でも第二章の花咲くコロネではおじいさんが花に対して一つ一つ優しい言葉で諭す言葉は分かりやすくて心が温かくなるものばかりでした。

    もうひとつの縁結びカツサンドはまったくの別の作品でしたが、
    ふとした所から同じ世界が繋がっていてエピローグとしての
    面白さも味わえて良かったです。
    こちらの作品の長編も読んでみたい思いもしました。

    和久やお客さんのことはよく分かりましたが、
    もう少しおじいさんの過去やこれまでのエピソードが
    少なかったような感じがするので、
    それがもう少し知れたら面白さがもう少し広がって
    いたかなと思いました。

    今までの人生で商店街があまり身近に無かったので、
    この物語のような人情味のある商店街を味わったことがないので、
    人との繋がりや絆を大事にした商店街は良いものだと思います。
    昨今は商店街もどんどんと無くなってしまっているので、
    人との触れ合いも少なくなってきてしまっているので、
    こうゆう時代だからこそまた商店街を復活させるのも
    良いかと思いますが現実にはなかなか難しいのが
    頭を悩ませるものだと思います。

    人との繋がり、そして人との縁は歳を重ねれば
    重ねるほど大事だというものが分かってくるので、
    このような作品を読むと心が温まりほっこりとした気分になりました。

    著者の作品は今回はこれが初めてなので、
    これをきっかけに他の作品も機会があったら
    読んでみたいと思います。

  • この著者は悪い過去も含めて今の自分につながっているというテーマが通底してあるようだが、それだけじゃ飽きてしまうなぁと思ったので減点。

    20%
    「ドーナツって、穴が大切なんですよ」
    ドーナツの穴は、熱を通しやすくするために作られたというのが通説らしい。こういう生地はどうしても真ん中に熱が通りにくく、生焼けになってしまうため、穴をあけることで、熱を均一に通すのだという。それだけでなく、穴の大きさで、味わいが変わるのだそうだ。穴が小さければふわふわに、大きくなればしっとりとするという。
    「見えるところに気持ちが行きがちですけど、実は、目に見えないところが大切なんだってわかったんです」
    いろいろな大きさの穴をあけて研究を重ね、生地を一番おいしく食べることができる大きさを見つけ出したのだという。
    「ひたすら穴をあけてたら、人間も同じだよなって思えてきて。 ひとの真ん中って言ったら心なんでしょうが、自分の心
    だってひとの心だって、目には見えないですよね。でも、お互いに見えないからこそ、少しでも相手の立場に立って考えてみようって努力するでしょう。それがひととひとをつないでいくのかなって」
    「真ん中の心・・・・・・ まごころ、 ですね」

  • コテンベーカリーの3代目は自信なさげ。自分のパンは選ばれないと嘆く姿につい励ましたくなる。一方理央にも深刻な悩みが、キャンセルが出た理想の結婚式場。なのに彼氏は気がのらない様子。もう自分たちはダメなのか。穴が大事なドーナツのように大事なところは目に見えない。ドーナツが縁で出会った彼の真実の気持ちは。
    希望の会社どころか、何社受けても内定がもらえない。夢どころか自分の居場所が見つからない。一方あらゆる具材や辛さ、作り方のあるカレーパンは恐ろしい。作るのをためらっていた3代目だがいろいろなカレーパンがあってよいとつくったものは味も具材も多種多様。生き方だって様々ある。王道にこだわらなくても良い

    不真面目でママと性格は正反対。ママを怒らせてばかりいたミユキちゃん。大好きだったミユキちゃんとある日突然会えなくなった。彼女に会うため医者を目指して猛勉強する小学生の花。節分の象徴豆をふんだんに使ってた魔除けパン。てっぺんには花の名前にちなんだ桜。けれど一見魔や鬼に見えることでもそうじゃないこともある。冬の後は必ず春が来る。季節の変わり目
    地域のお祭りは大イベント。近隣のおしゃれパン屋から客足を取り戻すためにも重要な場。丁寧な仕事で作られたあいら豚とのタッグで決めた看板商品。配送トラブルで最大のピンチ。思いついたのはまだ幼いころ、友人のために作ったカツサンド。じいちゃんの伝統には背くがその心には背いてない。誰かを笑顔にするためのパン。おどおどと頼りなく、迷ってばかりだった3代目の成長も感じられる。

  • 久しぶりにグルメ小説を読みたくなってこの本を手に取りました

    美味しそうなパンと人情が絡まったとても素敵な物語

    パン屋さんのパンて、ほんと、美味しいですよね

    ダイエットであんまり炭水化物はとらないようにしてるけど、食べ始めると夢中で食べちゃう

    カツサンド食べたくなりました

全5件中 1 - 5件を表示

冬森灯の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
青山美智子
村田 沙耶香
瀬尾 まいこ
辻村 深月
町田 そのこ
小野寺史宜
町田 そのこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×