進路格差 〈つまずく生徒〉の困難と支援に向き合う (朝日新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 基本的に<つまずく生徒>について書かれていたので、期待はずれの内容でした。

  • 著者はすごく善人で信頼できる人だと思うけど、それだけに人間の救えなさへの踏み込みが一歩足りなくない?という印象。
    家族との切断の必要性とかあるあるすぎて著者みたいな立場の方が言及されたのは素晴らしいことだと思うんだけど、たんに家族と物理的に引き離すだけでなんとかなる問題なのかな?『ハマータウンの野郎ども』的な文化からの脱出しがたさってない?負の家族文化って物理的に関係を切断すれば逃れられるもの?ほんとうに脱出しようと思ったら子どもに20年近くの人生を徹底的に自己否定させるほかなくない?とか思ったり。
    あとさー教育を信頼しすぎじゃない?わりとドロップアウトしちゃうタイプの俺から見ると、こういうシステムにすれば子どもたちの人生がよくなる!って主張の根拠として観察しているのが、勉強はできないけどそれなりにマジメでそんなに悪いこととかしないよい子に偏ってしまってる気がする。
    でも著者のことはすごく好き。こんな先生に教わることができればこんなねじ曲がった人生にならなかったかもって思う。
    内田樹が『下流志向』で予見した最先端の感覚を持つ若者たちが、一般化したというようにも説明できると思った。

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