なまなりさん (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • ものすごーく自業自得な展開なので
    薄情な私は全然可哀想だとは思えませんでした
    まさに人を呪わば穴二つですね
    負の感情のエネルギーは凄まじいです

    いいことも、悪いことも
    人にやった事って必ず返ってくるんですよね
    どうせ返ってくるなら、
    いいことが帰ってきて欲しいので
    人に優しくしようと、改めて思いました

  •  怪談で有名な中山市朗先生の実話をベースにした怪談。中山先生が実際に関わったある怪談の映画化プロジェクトについてのお話。
     原作の脚本を書いたプロデューサーの男性の話が元になっている。

     ある地方の資産家の娘が、東京にカメラマンとして修行している男性に横恋慕するが、叶わず、相手女性に嫌がらせをして、相手女性は行方不明になる。
     その後、資産家の娘からは腐臭のような肉の腐った匂いがするようになったり、部屋に誰かの気配を感じるようになり、気味悪がった取り巻きも居なくなる。
     嫌がらせをしていた女性は発見されたが、壮絶な最期を遂げており、異様な状況で悲惨な死体となって見つかる。
     彼女の死体が発見された後に、恋人の男性に
    「ごめんなさい。私はあの女を絶対に許せない。これからきっと大変なことが起こるから」という内容の彼女からの手紙が届く。
     その後、嫌がらせをしていた女性の一家には恐ろしい呪いが降りかかり、一族が滅亡するまでの様子を、心霊的な相談に乗っていた件のプロデューサーが語るという内容。

     会談界では有名な中山先生なので、その呪術や心霊、オカルトに関する知識がふんだんに散りばめられた作品でした。浅く広く描かれているせいで、平家の落武者の一族だとか、四国の女の家系だとか、沖縄の王朝の霊媒師の一族、貴船神社に行った意味は?とか、生かしきれていない設定もあるのかなと思いました。
    (実話ベースなので、実際はそんな感じになるのかもしれませんが)

     早ければ3-4時間で読めてしまうのではないでしょうか。息抜きにおすすめです。

  • あくまで実録、という体で語られる怪異譚であり、あとがきには実際のタレントさんや起きた事案等を交えて「なるほどほんとにあった話だった……?」と思わせる語り口です。

    幸せなカップルと横恋慕する美人双子姉妹、恋人の末路。そこから始まる、双子とその家族、果ては家にまで及ぶ恐ろしい呪いの結末。

    昨今流行りのインスタントなホラー映画みたいな展開と顛末で、2~3時間でさらっと読めるホラー小説としては良いのではないかなと思います。

  • 私は怪談を集めたことがないので、この話を読んだ時に一番に感じたことが、作り物っぽい…だった。実話を脚色したものらしいし、あえて作り物っぽくしたのかもしれない。自分の現実の地続きにないものは現実らしくないように思えるだけなのかもしれない。あと、なまなりさんという言葉から想像する怖さとは違った。

  • 実話という体の怪談話。しかしその実話という要素は、尻切れトンボな結末や、スカスカした内容など、真の実話だったら仕方ないかと飲み込むお粗末さに終始しており、心胆寒からしめるようなリアリティは感じない。
    祟りの規模がやたら派手なのは唯一面白いポイントかも。

  • そこそこ怖い

  • 面白かったです。
    婚約者に対する姉妹からの嫌がらせが痛々しくて、読むのが少し辛かったです。
    呪いの怖さというより、前半の人間の怖さのほうが勝っていたような気がします。だから、因果応報というか、後半の姉妹の家族にはそこまで同情できなかったな。
    約200ページの短いお話ですので、さっくり読みやすかったです。物足りない感はありますけど、ホラーですしこのくらいの長さが間延びせず良い気もしますね。
    真新しい感じではないですが、わかりやすい王道系という印象でした。とても楽しめました。

  • さくっとホラーとしては良かったです。
    民俗学というか、日本古来の信仰についての知識が多少あると、あ〜、ね、とはなりますが、自分的には少しあっさりでした。2時間で読了、ちょっとあっさり過ぎる。
    女怖い〜って話ですかね...もう少し、土着民俗学や四国の要素、他の土地にまつわるものや、血筋の話を濃厚に描いてくれたらな!と思います。
    そもそも、キャラクターのイメージが漫画?みたいで、そこで少し拍子抜けでした。

  • 怖い、怖すぎる。実話なのが怖すぎる。。

  • 次から次へと色んなことが起こり、めちゃくちゃだった。あまりあっけなく意味不明なことが連続するので心がついて行かなかった。

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著者プロフィール

(なかやま・いちろう)兵庫県生まれ。怪異蒐集家、放送作家、オカルト研究家。クリエーター養成塾「作劇塾」塾長。木原浩勝氏との共著『現代百物語 新耳袋』(全十夜)は、ロングセラーとなった。著書に『怪異実聞録 なまなりさん』『聖徳太子 四天王寺の暗号』『怪談狩り 市朗百物語』『怪談狩り 赤い顔 市朗百物語』などがある。

「2022年 『なまなりさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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