暗闇の非行少年たち (メディアワークス文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 今回も考えさせられる物語でした。

    15歳のテロリストでは、少年法の被害者の集いがあり、
    暗闇の非行少年たちでは、年少に行った人を描かれていて
    対極的で面白かった。

    印象に残ったのは、「どんな罪を犯しても、人は変われる」
    ということ。

    世の中(主にネット)では、
    少年法なんかいらないとか被害者が可哀想とかで
    罪を犯した(人を殺した)死刑でいいというけど、
    果たしてそれで償えるのだろうか?と疑問に思います。
    人の命を奪って、さらにその命を行政が奪うのが正しいのか
    確かに罪を重ねる人は少なくないけど、
    でもだからといって変わった人だっていると思う。

    昨夜、少年(酒薔薇?)が人をいっぱい殺してその人は今結婚して、子供もいるんだよとまるで叩かれるように仕向けてる悪質な動画がTikTokに流れてきました。
    正直こういうのは好きではないのですぐスクロールするですが
    読んだ後だったのでコメントを見ました。
    そこには「死ねばいいのに」とかかなり叩かれてました。
    別にその少年の肩を持とうとしてないし、同情もできないけど
    でもすでに行政でちゃんと裁かれてる人になぜ人はここまで追い詰めるコメントをするのかなと思います。顔がわからないから、偽名だからってしちゃだめなことあるなって

    誰だって小さな罪は起こしたことあると思います。
    でも変われるし、変わった人いっぱいいると思います。
    人を信じるの大切だなって思います。

    この小説を読んでそう強く感じられました。

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著者プロフィール

第22回電撃小説大賞で《大賞》を受賞した『ただ、それだけでよかったんです』(電撃文庫)でデビュー。『15歳のテロリスト』(メディアワークス文庫)が発売から反響が続き20万部を超える代表作に。以降、『僕が僕をやめる日』『監獄に生きる君たちへ』『犯人は僕だけが知っている』も発売即重版のヒット作となっている。

「2022年 『暗闇の非行少年たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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