恋とそれとあと全部 (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 高校生たちの下宿生活。サブレに恋してるらしい、めえめえはたまたま夏休みに彼女のじいちゃん家に旅行することに。二人の仲は進展するのか。

    高校生で下宿っていう選択肢があるのが、まず新鮮でした。めんどくさいサブレが好きですが、めえめえも十分にめんどくさいかと。

    親戚の女の子やじいちゃん、近所の釣り仲間、下宿で一緒に過ごしてる友人たちなど…魅力的な人物の登場シーンが少なくて、ちょっと残念でした。

  • 電車の通学の中で読ませていただきました。
    まず、衝撃を受けました。
    その衝撃が家に帰ると無くなってしまうような気がして、駅のホームの椅子でこれを書いています。
    すごくたくさんのことを考えさせてくれたし、自分の境遇と重なる面もあり、共感する場面もあれば、自分の恋愛を思い出して後悔すること、そして、自分がサークルの活動やバイトにおいて、真剣に向き合ってなかったことが馬鹿馬鹿しくなりました。サブレの考え方、すごく参考にしたいと思いました。
    そして、昔サークル会長のトップをやっていた時、これはあくまでサブレのように真剣に向き合っていたとは少し違うかもしれませんが、できるだけLINEの返信を早くすること、そして、幹部のグループLINEにおいてたくさんの話し合いをし、コロナ禍においてやれるだけの企画を行い、サークル員全員の名前と顔を覚え、自分ができるだけの話をしてあげたこと、間違ってなかったんじゃないかと、あれは義務感ではなく本心でやっていたのではないかと自分を認めることができた気がします。

    特にクライマックス、是非今少し自分を卑下してる人には読んで欲しいなと思いました。

  • 独特のあだ名で最初話が入ってこなくて読み進めづらかったけど、話し自体は面白かった。
    淡い恋愛模様がが可愛らしい。
    偶然だけど「死」が話の中にでてくる本をよく読んでるなぁ。夏休みに自殺した親戚の遺族に会いに行くんだけど、その設定は妙。でも2人のやり取りが面白かった。
    お互い相手の良くないところを言い合うところは微笑ましいし、気を許し合えてる仲間、友達、恋人な感じで素敵。青春。

  • なんかしょっぱなから読みにくい...
    小学館自動出版文化賞受賞作品、住野よるさん作ってことで少し拍子抜けしているが、もう少し読み進めてみる


    読み終わってみて
    最初は変わった二人の「死」に対する考えについて堀り進めて行くのかと思ったが違った。サブレとめえめえ二人の恋の在り方について書かれた物語。
    とにかくこれって恋なのか?と思うような関係性の二人を見ていたら、肩の力がふっと抜けるような心地良さがある。

    二人して回りくどく、面倒臭い。今まで関わることのなかったタイプの人だし、私が関わろうとしなかったのかもしれない。しかし、二人が沢山頭で考えて物事を洞察する様子は新鮮で、自分と重ね合わせることもあった。

  • お互いを好きになる道程でのラスト近くに、相手(サブレとメエメエ)の悪いところを言い合うシーンが新鮮で良かった
    好きなところを言い合うんじゃなくて、ちょっとそこはなぁ、、、みたいな嫌いな点を言い合ってでもそれを認めあえる関係性はとても羨ましい

  • 高校生はいいなあ・・・・・思い出すことすら無理な昔に思いを馳せます。
    え!この作家さん・・・・・女性だと思ってました・・・・・

  • 人の心を理解することは難しい。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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