さらば,男性政治 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 政治を本当に知らないから星をつけられなかった。いずれ何冊か読めたらつけたい
    内容に偏りがあるかどうかはわからないけど、女性への差別を日々感じている人は読むと生活への違和感が言語化されていいのかなと思う。
    すっきりすることが多かった。知らなすぎたためなのか内容が濃密なのか判断しかねるけど、毎章マーカーで引きたい箇所があった。政治は胡散臭いし、毛嫌いしていた。媚びなくて、インターネット向けの過激さもない淡々とした文章が心を乱されずに読めてよかった。私はすごく好きです。

  • 「女性議員が増えると、どんなメリットがあるのか」という質問に対しむしろ「男性が圧倒的に多いメリットは何か」と聞き返すようにしている、という1文に女性である私自身ハッとさせられた。本書は沢山のデータや論文を示しながら女性やマイノリティが政治参加することの意義や意味を論じた1冊。客観的で読みやすかった。これを読んだうえでこれからより良い未来を選択するための手掛かりとしたい。

  • ふむ

  • 「クォーター制」(あるグループの一定の比率を女性など特定の属性に割り当てる仕組み)って、私もどうかなぁ、と思っていましたが、この本では政治の場面でクォーター制を取り入れた各国の事例を紹介しながら、その効果や意義を示してくれます。最初の章はデータでこれでもかと日本の遅れた状態を思い知らされるのでちょっとめげそうになりますが、それ以降はとても勉強になりました。「女性のいない民主主義」前田 健太郎著と合わせて読みたいクォーター制入門の岩波新書。(葉)

  • 男性中心の議会のあり方は、女性が担っていたケア労働の価値を社会的に承認するということとも相容れず、ケア責任を男女でどのように分担するかという社会課題を解決する場としての適格性を欠く事態になっている、と指摘する。
    セクハラ問題についても、行為の外形に着目した防止策の限界に対して、その動機まで踏み込んで理解しないと根本的な解決にならないという指摘は、今まで考えてこなかったもので、参考になる。

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著者プロフィール

上智大学教授

「2023年 『日本政治の第一歩〔新版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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