悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味 (講談社+α新書) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.25
  • (1)
  • (5)
  • (8)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 55
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (190ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昨年かな、世の中で叩かれ続けた人に密着取材したルポ。あそこまで叩く必要はなかったのでは?と個人的には思うけど、世の中こうやって生きる術をもつ人がいるんだな、ということがうまく描かれていた。類は友を呼ぶ、朱に交われば赤くなるという言葉があるけど、お仲間を惹きつける魅力ある人物なんだろうけど、結局はお仲間に過ぎないのか。

  •  ボクがガーシーを知ったのは、参議院議員になったのに一度も国会に参加していないことをニュースで盛んに報じていたからだ。その程度しか知らなかったが、何が問題なのか知りたいと思い手に取ってみた本。ちょうど、GWに実家に帰省するので、その間に読み終えた。
     なるほど、ガーシーの何が問題で、どうして参議院議員になったかが分かった。世の中には表の社会と裏の社会があるのだと、つくづく思った。ガーシーとその周りの人たちは、お金の面では成功したかもしれないけど、日本に何らかの負い目や怨念を持っている人たちなのだ。ただ、やりすぎると国家は許さない。実際、ちょうど本を読んでいる間にガーシーのパスポートが失効し、日本からのお墨付きがない状態でドバイに滞在する事になった(不法滞在の疑い)。また、警視庁は動画投稿サイトで著名人らを繰り返し脅迫した疑いなどで逮捕状を出していて、ICPO経由で国際指名手配をしている。
     ガーシーは人から頼られる人なのかもしれない。また、ビジネスでも成功できる能力がある人なんだと思う。ただ、最初のきっかけのBTS詐欺をしたことは事実だし、そのお金を返済するために暴露チャンネルを開設したことも事実。であれば、負い目があるのはどちらか? とボクは考える。ただ、著者の伊藤喜之さんがガーシーはトリックスターではないか、と言っている部分はなるほどと思う。時代の変わり目に出てくて社会の問題を掘り起こし、変化の起爆剤として動く。確かになぁ。
     なお、著者の伊藤喜之さんは、イスラム学者の飯山陽さんにかなり厳しく問題を指摘されているのでメモとしての事しておく。
    飯山陽さんnote:https://note.com/iiyamaakari/n/n88dfd93c6a31?from=email
    飯山陽さん記事:https://www.sankei.com/article/20211219-W5TAOE57YJL73FZ2VMD23TYIJI/
     伊藤喜之さんはWikipediaでも検索に引っかかるが、Wikiには「出典がまったくない」とある。自分自身でWikiを登録した可能性もあると思う。その点も差し引いて考えるべきだと思う。
    Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%96%9C%E4%B9%8B

  • ガーシーとワケ有ってドバイにいる人々、経歴を見るだけでも面白いが、どうして、この様な人々が集まる事になったのかの日本の構造に関する掘り下げが、もう少し欲しかったです。

    読んだ結果のガーシー評は小悪党かな?

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1984年、東京都中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2008年に朝日新聞社に入社。松山総局(愛媛)を振り出しに、東日本大震災後には南三陸(宮城)駐在。大阪社会部では、暴力団事件担当として指定暴力団山口組の分裂抗争などを取材する。その後、英国留学を経て20年からドバイ支局長。22年8月末で退職し、同9月からドバイ在住の作家として活動している。

「2023年 『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤喜之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×