マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ [Kindle]
- 日本実業出版社 (2023年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (233ページ)
感想・レビュー・書評
-
何度説明しても理解が進まないクライアントがいる。理解できなければ行動もできず、動かなければうまく行っていない現状を変えることもできず、マーケティング・サポートの自分の仕事もお役御免となってしまう。プロジェクトが始まったその日にそこまでが見えてしまう。どう説明すればこの壁を破ることができるのだろう?と疑問を持ちながら手に取った。
目からウロコだったのは、マーケティングの4Pの最初の一歩目の「誰に(who?)、何を(what?)、どのように(how?)提供するか?」の最後の「how?」を切り離して後回しにしてしまうこと。
そうだ、how?はPrice、Place、Promotionの樹海に入ってしまって迷子になってしまうのだ。この下りに来る頃にすでに脱落している人がいる。たくさん居る。僕の実感値で80%くらいは脱落している。無理もない。営業はフィールドセールスという地上戦に、広報はPromotionという空中戦に特化して手一杯なのだ。だから一旦、情報量を大幅にカットしてしまって良い。もちろん、いつかこの樹海に足を踏み入れなくてはいけないが、サバイバル術を身に着けながら行くのが良い。目標達成の頂上を一足飛びに目指しても早死する(それはフィールドセールスが抱える案件の死であり、インサイド・セールスのコンテンツなどの施策の死であり、外部コンサルを迎えてのプロジェクトの死のことだ)確率を上げるだけだ。
本書のタイトルは「初心者向け」な印象だが、各章末では毎度、”なるほど”と膝を打つ。経営者向けの「顧客起点の経営」も読もう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マーケティングを初心者向けに書いた本。ひとつの言葉がこれほど多くの意味を持つケースはあまりないが、すごく腹落ちでき、かつ分かりやすい内容でした。
誰に対してなんの価値を提供するのか。
whoとwhatを意識して仕事に臨もうと思った。 -
マーケティングに悩んでいる人に最適の本。シンプルでわかりやすい。
-
難しい専門用語がほぼなく、初心者にとってとてもわかりやすい内容。
マーケティングの重要性は理解しつつも、どこから手をつけていいかわからなくて、結局そのままになっていた自分にとっては、一歩を踏み出すきっかけになりそう。
マーケティングそのものには関係ないけど、以下の文章が特に印象に残った。
『基本的に、人間というのは何かの価値を生みだして誰かを幸せにする、誰かに評価してもらう、もしくは誰かに感謝されることによって充実感を感じる生き物です。』