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感想・レビュー・書評
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【シリアにはもはや偶然は存在しない】(文中より引用)
シリアの首都ダマスカスで、CIAの局員と情報源が拘束される。シリア内部で何が起きているのかを探るため、ケース・オフィサーのサムはパリに派遣され、その地を訪れているシリア政府高官との接触を試みるのだが・・・。著者は、元CIA分析官として活躍したデイヴィッド・マクロスキー。訳者は、骨太の小説の翻訳を数多く手がける堤朝子。原題は、『Damascus Station』。
「ここまで書いて良いのか」と話題になっていた作品の翻訳とあって楽しみにしていたのですが、現実とフィクションの境目がもはやわからなくなるような内容にめまいを覚えるほどでした。中東、特にシリア情勢について一定程度の知見を必要とする一冊ではありますが、それにしてもこの重厚さには舌を巻くばかりです。
これがデビュー作というから恐ろしい☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示
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