ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生 (朝日新書) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • ポテトチップスの時代史。

  • ポテトチップスがお菓子の代表となったのは割と遅くて、60~70代の人とは異なるのも興味深かったです。
    コンソメパンチはそこまでブレイクスルーではないのではと思ったのですが、読むとなるほどなぁと思いました。

  • (2023/181)危険。何故か普段ほとんど買わないポテトチップスを食べたくなり、読んでる途中で買いに行ってしまった。押しも押されぬスナック菓子の一大分野であるポテトチップスの歴史を、当時の社会情勢などと合わせて俯瞰し、何故に日本人はこんなにポテトチップスが好きになってしまったのかを考察する(外国人も食べるけど、コンテクストが異なる模様)。思ったより真面目な考察なので、誰かとポテトチップスを摘む際に蘊蓄語っちゃうかもね。

  • ポテトチップスをパリパリ食べる、それは至福の時間。




    おそらく日本人の中でポテトチップスが嫌いな人はいないだろう。




    コンビニやスーパーにお菓子売り場に行けば必ず目にする。




    いつからポテトチップスに「萌え〜」になったのか。





    ポテトチップスの材料となるジャガイモには意外な過去があった。




    それは、太平洋戦争中、米の代用食としてカボチャなどと食べられていた。




    その影響で戦後、ポテトチップスを売ろうとしても、イヤな思い出があるので、なかなか売れなかった。




    ポテトチップス自体になじみがないことも影響していた。




    ポテトチップスにも山あり谷ありで今に至る。





    カルビーのポテトチップスも、湖池屋のポテトチップスも今のようになるには、いくつもの難問を抱え、その度に解決してきた。





    日本のポテトチップスは、あらゆるタイプの「自己表現」の受け皿かつ発信ツールとなりうるほど、多様性に富んでいると著者は述べている。





    成城石井のような高級なスーパーに行くと、外国のポテトチップスも売っている。




    堅さ、揚げ方も違いがあり、日本のものとは一味違った楽しみがある。





    コロナ禍の「巣ごもり需要」で、ポテトチップスは、需要を伸ばした。




    あのパリパリ食べるのがストレスをためている多くの人の食欲に火をつけたのかな。




    ポテトチップスと日本人の関係をひもとくのに貴重な資料だ。




    読んでいると、パリパリかじりたくなったなあ。お供には炭酸でシュワシュワ~だな。

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著者プロフィール

1974年、愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ)に入社。その後、キネマ旬報社でDVD業界誌の編集長、書籍編集者を経て、2013年に独立。著書に『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)、『ぼくたちの離婚』(角川新書)、『「こち亀」社会論 超一級の文化史料を読み解く』(イースト・プレス)、『オトメゴコロスタディーズ フィクションから学ぶ現代女子事情』(サイゾー)、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)、『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』(朝日新書)がある。

「2023年 『こわされた夫婦 ルポ ぼくたちの離婚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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