目が覚めたら投獄された悪女だった【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Celicaノベルス) [Kindle]
- TOブックス (2023年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (388ページ)
感想・レビュー・書評
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義母たちに虐げられてボロボロの小屋で、薬作りに没頭してきたソフィア。
目覚めると、見知らぬ場所に幽閉されていて、見知らぬ男性から突然罵倒される。
どうやら、悪女で名高いヴァイオレットになってしまったらしい。
中身が変わったなんて誰も信じてくれないけれど、薬は作り放題で、義母たちの邪魔もない。ご飯もベッドも豪華で快適な生活!と幽閉生活を満喫し始めるソフィア。
様子の違うヴァイオレットに周囲は何の企みが、と疑いつつ困惑。
一方、ソフィアの体になったヴァイオレットは、虐げられた生活を一掃し始める。
天然でぽやぽやしているソフィアと、傲慢で高飛車なヴァイオレットと対照的な2人の入れ替わりに翻弄される様子にニヤニヤ。
とくにソフィアに酷い態度をとってきた義母たちがやり込められていくのが痛快!
悪女のヴァイオレットの思惑とは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気が付いたら悪女のヴァイオレットになっていたソフィア。最初は誤解を解こうとするけれど、牢獄の中の方が今までより快適なのでは?と気が付いてからは好きなことをしてのんびり過ごしだすのが楽しい。今までと全く違うヴァイオレットに警戒していたクロードだけど、どんどん違う人なのでは?と思い始めるのが面白い。ソフィアに対して罪悪感を持っているクロードと、クロードの親切に感謝しきりのソフィアの認識の違いも。本当のヴァイオレットの強さは苛烈だけど、筋が通っていて嫌いになれなかった。全く違うソフィアとヴァイオレットの関係の変化が楽しみになる。もちろん、ソフィアとクロードも。