噛み締めるように読んだ。敬愛する坂口恭平さんや上間陽子さんたちの言葉とインタビューを紹介しながら、ユンさんの文章が今の私のコンディションにぐいぐいと入ってくるのが分かる。
あるインタビューセッション(1対1形式のカウンセリングのようなインタビュー)での文章がとても印象的。
<困っている人や泣いている人が目の前にいたら、なんて言いますか?>
<「大丈夫ですか」とか「どうしましたか」と言うと思う。>
そして、貴方は貴方自身に声かけをしてきましたか?と来て、セッション相手でもないのに、私は口ごもってしまった。
他にも、感情移入と投影の違いが分けられていない人が多い、といった言葉も刺さった。
また、私たちは情報で溢れかえった自分自身にマッチする正解への適応をしがちだが、それは本当の変化への適応には及ばない、といった指摘にもラディカルだなあと驚いた。
ユンさんの関心はちょっと社会学者の岸政彦さんと重なったり、坂口恭平さんと重なるところもあると思い、親近感が湧いたので、また周回して読もうと思います。