事務次官という謎 霞が関の出世と人事 (中公新書ラクレ) [Kindle]

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  • 財務省を中心として30年間事務次官経験者への取材を行ってきた著者による事務次官ポストへの考察。過去の住専問題の小村次官、日本郵政人事漏洩の鈴木次官、森友問題の佐川国税庁長官、福田次官などトカゲの首切りとして取り上げ、経済産業省も棚橋企画官の格上げ人事の責任をとった内藤次官の事例が出てくる。事務次官の最大の権限の源泉が人事であるという分析は正しいが、幹部人事は内閣人事局マターでひっくり返せないというところで考察が止まっているのは残念。また、現在の事務次官が何を所掌しているか、何を所掌すべきかの組織上の位置づけの分析は不十分。

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著者プロフィール

岸宣仁
1949年埼玉県生まれ。経済ジャーナリスト。東京外国語大学卒業。読売新聞経済部で大蔵省や日本銀行などを担当。財務省のパワハラ上司を相撲の番付風に並べた内部文書「恐竜番付」を発表したことで知られる。『税の攻防――大蔵官僚 四半世紀の戦争』『財務官僚の出世と人事』『同期の人脈研究』『キャリア官僚 採用・人事のからくり』『財務省の「ワル」』など著書多数。

「2023年 『事務次官という謎 霞が関の出世と人事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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