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感想・レビュー・書評
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2024年本屋大賞第5位!
ファンタジー長編小説。
ストーリーは異世界の聖イジョルニ帝国からスタート。
貴族の娘ユリアと英雄の父ヘクトルが呪われた地・レーエンデで出会った射手トリスタンと共に旅に出る展開。
登場人物たちの勇気や冷静さ、仲間意識、恋愛要素、緊迫感など、様々な感情が交錯する描写に魅了された。
最後まで手に汗握る展開で、続編への期待も高まる。(※続編は未読なので、ストーリーの続きなのか、一旦ここで完結しているのかは不明)
読後、父と娘の走り去る姿が、いつまでも脳裏から離れてくれず…
放心するほどの内容を楽しむことができた作品。
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幼い頃には、ダレンシャン、バーティミアス、ネシャンサーガ、などファンタジー小説が大好きでしたが、大人になってすごい久しぶりにこのジャンルの本読みました。
やっぱりファンタジー小説は読後感が本当に良いですね!RPGゲームをクリアしたような達成感と満足感。
ファンタジー小説ならではの独特で惹き込まれる世界観と、魅力あふれるキャラクターによる感動の物語に、何度も涙を浮かべながら読了しました。
この作品は1作目だと思いますが、これからもっと面白くなりそうな予感がするので、ぜひ続編も読みたいです。 -
本屋さんできれいな表紙と「大人の王道ファンタジー」のキャッチフレーズに惹かれて衝動買いしました。
最初の方にある地図を見ながら読んで、完全に異国の地理や名前に慣れるのに2章くらいかかりました。ファンタジー読んでる…!という感じはします。地図と行ったり来たりするので紙おすすめです。
風景描写や後半の建物の説明などは聞きなれない言葉が多く具体的なイメージは湧きにくいと思いました。でもとにかくきれいな感じはして不思議と世界観に入り込むことはできました。
全体的に心理描写は少なめで登場人物の背景や心の動きは基本的に単純明快です。世間知らずなユリアと、孤独で自由人なトリスタンの距離がだんだんと縮まり人として強くなっていく様子は淡くて、青くて、応援せざるを得ませんでした。
話の展開もまさに王道で、驚く展開はありませんが大人向けでこういった王道のストーリーは案外ないので一周回って新鮮に感じました。前半は設定の説明も多いですが後半の展開は早かったです。ハッピーエンドとも言い切れない切ない読後感でした。
ところどころ読みにくいと思いつつ、世界観が癖になってまたレーエンデ行きたいなと思える不思議な1冊でした。
また少し空けてから続巻も読んでみようと思います。 -
ユリアは父ヘクトルと共にレーエンデに移った。
そこで彼女は初恋と親友を、愛を得る。
ユリアとトリスタンの愛が美しすぎて終盤涙をこらえながら読み進めた。
重厚なファンタジーだった。 -
レーエンデは聖イジョルニ帝国の中の地方のひとつ。帝国建国以前から住むウル族は古代樹のうろに住み、森や山の恵みで生きている。そこへ、シュライヴァ家のヘクトルと娘のユリアがやってくる。ヘクトルはレーエンデの銀呪病という病を撲滅するためにシュライヴァとレーエンデを結ぶ交易路を建設するための調査のために来たのだ。案内人はトリスタン。
レーエンデの美しい景色や生き物の様子が描かれるが、そこには暗さが付きまとう。ヘクトル、ユリア、トリスタンのそれぞれが秘密を抱えていて、ギリギリの綱渡りでなんとか乗り切って行く。ジワジワと追い詰められていく感じで早く読みたいような終わってほしくないような。最後は少し悲しい感じ。
独自の世界観で物語が進むハイファンタジー。ずーっと暗いわけではなく、笑えるところもあるし、ワクワクのところもある。これはこれで面白かったが、どうも重さが足りないような気もする。私の感受性の問題かなぁ。
レーエンデを舞台とする続編が出ている。 -
うわぁぁこれはよかったかなり良かった
結構今までファンタジー読んできたけど、これは1位ですね
ファンタジーって感想書きにくいから、あんま書けないけど、
一番すごいって思ったのは、めっちゃ世界観に引きずり込まれる。ほんとにレーエンデがあるんじゃないかと疑ってしまうレベルで、、
だからこそ感情移入がかなりできるから号泣するし感動するし喜べるしともぅほんとに素晴らしい作品に出会ってしまった
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とても美しく壮大な正統派ファンタジー。
読み終わった後は、
しばらく本の世界から切り替えられず、
ぼんやりと放心してしまいました。
銀呪病という不治の病が蔓延る、
呪われた土地レーエンデ
ここに交易路を通そうと、隣の領地シュライバから父娘がやってくるところから始まります。
多崎礼さんの作品は何冊か読んでいて
風景描写の素敵な作家さんなので
レーエンデ国物語は、ゆっくり噛み締めながら読もうと思っていました。
主人公ユリアが、初めてレーエンデに足を踏み入れた瞬間から、
読者も美しい情景を追体験できます。
世界観が緻密に作り込まれているので
政治的背景とか、種族のこととかややこしいのですが、
ユリアと一緒にこの世界を少しずつ知っていくことができるので、
すんなり読み進めることができました。
本の帯に幸せな読書と紹介がありましたが
まさにそれでした。
ユリアやトリスタンを通して
見たことのない不思議なモノや、
美しい景色が目の前に広がる不思議な読書体験でした。
たくさんの人にレーエンデを旅してもらいたいです
次作を読むのがとっても楽しみ -
最後の終章での一文を読んで「なんてこった」と天井を仰いでしまった。
濃厚で読みごたえのあるファンタジーでした。
一番好きなシーンは、ヘクトルとユリアとトリスタンがエルウィンで過ごしたひとときの冬。
楽しくてキラキラしていて、だからこそ読み終えたとき寂しくて胸が締め付けられて…でも、あの三人の過ごした冬がたまらなく心に残って仕方ない。
余談。
なるのなら容姿端麗で信心深いウル族でも知識人で格式高いノイエ族でもなく、おおらかな性格のティコ族になりたいなぁ。 -
挿絵の地図を制作しました。
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小説を読み進めながら、何べんも冒頭の地図のページに戻って地形や方角を楽しみながら確認していました。物語にひたれる素敵な地図でした。小説を読み進めながら、何べんも冒頭の地図のページに戻って地形や方角を楽しみながら確認していました。物語にひたれる素敵な地図でした。2024/04/19
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ありがとうございます。
トリスタンやヘクトル、ユリアの旅に少しでも役に立てるような、
また、読者のかたがたには少しでも、歩みが伝わるよう...ありがとうございます。
トリスタンやヘクトル、ユリアの旅に少しでも役に立てるような、
また、読者のかたがたには少しでも、歩みが伝わるように
細かいところまで意識して制作しました。
楽しんでいただけて何よりです。
2024/04/19
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