ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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感想・レビュー・書評

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  • 本書の内容を知っている、知らないかで情報の鮮度や収集の精度が大きく変わると感じた。具体的なツールが多く紹介されており、すぐに活用できる点が良かった。

  • 【読書・勉強】ずるい検索 / 江尻俊章 / 20231104 / <46/1021> / <318/181647>
    ◆きっかけ
    ・日経広告

    ◆感想
    ・木こりの斧磨きの話を思い出す。日々進歩しているからなおさら、新しいやり方を取り入れる必要あり。

    ◆引用
    ・ニュース関連:Google Discover、Gunosy、NewsPicks、SmartNews、
    ・文字お越し:Youtube Article summary powerd by chat GPT
    ・おすすめ店:Line Place
    ・昔調べたことを参照
    ー月次でブックマークフォルダ作成
    ー検索してページ開くときは新しいタブで
    ー役に立つものは残し、のこったものを日付+調べた内容+の名前でブックマークして月次のフォルダへ入れる
    ー別タスクの際はそのウインドウを閉じる

  • 情報の必要性と注意点、集め方を知ることができる本です。
    技術の進んだ現代社会では、情報を持っているかで仕事の質と量が変わりますので、情報の集め方を知っているかで大きな差が出ます。
    一方で、情報の集め方にはそれぞれメリットとデメリットがある上、適切な情報かどうかを確認する必要もあります。
    そういった情報集め、チェックのツールを知っておけば、これからのビジネスパーソンはかなり有利になるはずです。
    いろいろな角度から、さまざまな情報集め、チェックのツールとその特徴、効果的な使い方など自己の経験も交えて紹介しています。
    どなたにとってもどれか必ず、役立ちそうな情報がある1冊ではないでしょうか。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「情報の集め方ひとつで、手に入る情報は大きく変わる。現代ではあらゆる仕事において『情報』の質と量が仕事の価値を決める。顧客について調べる、新しいサービスを開発、集客の方法を知る、など、仕事のすべては『情報』でできていると言っても過言ではない。」
    「大事なのは、自分の欲しい情報を適切に集める方法を知り、情報の発信者の意図を読み取ること。Googleでは一般に知られていることしか得られないし、すべての情報には意味が込められていて、その結果、時には誇張や間違った情報が発信されているかもしれない。」
    「AIから価値のある答えを引き出すには、必要な知識を身につけ、理解していることが求められる。知識や理解が欠けている状態では、適切なプロンプト(前提条件)も書けないし、答えが正しいかを判断できない。だから、どんな問いを立てるかを知る必要がある。」
    →この本を読めば、技術を活用した、役立つ情報の集め方が本当に多くあることがわかります。でも、もっと大事なのは、その情報を鵜呑みにしないこと。そして、それぞれのメリットやデメリット、リスクを知り、正しい情報の探し方を身につけることだと思います。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ○「知りたいこと」を調べられるようになる
    ・流暢な翻訳はDeepL、確実な翻訳はGoogle翻訳。自然な言い回しはDeepLが優れているが、明らかな誤訳が起きたりする。特に改行があると、意味が変わりやすいので注意したい。Google翻訳のほうが、文法のミスなどは見つけやすい。
    ・英語以外の翻訳は、まず、DeepLやGoogle翻訳で日本語を一度英語に翻訳してから、多言語に翻訳するのがおすすめ。

    ○勝手に情報が集まる「仕組み」をつくる
    ・間違った情報には、本人も正しいと信じているもの、騙す意図を持って流されたものの2つがある。前者は一次情報やほかの発信の検索、情報の信憑性の確認で検証する。後者は、まずはドメインに注意し、メールタイトルを検索し、同じメールを受信した人がいるか見る。

    ○「ソーシャルメディア」の力を最大限に活用する
    ・多くの人が情報収集のために使うインスタグラムで露出を増やせれば、自社や商品について拡散させることができる。Social Insight、instatool、ハシュレコなどのツールで人気のアカウントを分析して参考にしたい。
    ・ツールを活用すれば、人気のハッシュタグやアカウントを分析し、自分のアカウントの改善点を導き出せる。競合他社のアカウントを比較すれば、自社アカウントの強みや課題を明確化でき、ハッシュタグ分析で、自社のハッシュタグ戦略を検討できる。
    ・You Tubeは、知らない分野の学習に最適なコンテンツの1つ。細かい信ぴょう性までは検証されていないことに注意は必要だが、絞り込んでの検索もできる。時間がかかるという欠点は、AIで文字起こしをするChromeの拡張機能も使える。

    ○「便利ツール」を駆使して効率を高める
    ・ブックマークの整理は「時系列」が最も引き出しやすい整理方法。時間はなんとなく覚えているもの。ファイル保存の際も、年度を入れるほうがよい。タブを多く開きがちだが、メモリを奪ってしまう。
    ・月次でブックマークのフォルダを作り、検索してページを開く時はすべて新しいタブで開く。役に立つもの以外を消し、残ったタブ全部を「日付+調べた内容」の名前でブックマークし、月次フォルダに入れ、別のタスクに移る時は必ずそのウィンドウを閉じる。

    ○「コンテンツ作り」で周囲に差を付ける
    ・問題解決を担う上で、先に仮説を立てることで、飛躍的に生産性が高まる。「何から探していいかわからないときに、その方針を決めてくれるお手伝い」にAIは向く。AIを使って仕入れたネタは必ず元ネタがあるので、そのまま使うのは絶対にNG。
    ・自分の行動が著作権を侵害していないかを、CopyContentDetector、Dupli checker、こぴらん、chiyo-co、sujiko.jp、COPIPERINといったチェックツールで調べられる。AI Text Classifierを使うと、AIが生成した文章でないかを調べられる。
    ・商用利用ができる画像は、photoAC、O-DAN、自然や風景の写真検索で活用したいサイト、PAKUTASO、Pixabay、タダピク、BEIZ images、BURST、GIRLY DROP、Foodiesfeed、建築パース.com、Pexels、Kaboompics、などで探せる。

    ○「ビジネスを加速させる情報」を調べる
    ・広告はそのクリエイティブによる効果も大きいが、「どこに出稿するか」も重要。メディアや広告代理店を経由し、期間や枠を指定する純広告は、上手に使っている事業者を観察するしかない。ネット検索時に出る運用型広告は、見込み客の行動や探し方を調べてみる。

    ○「必要だけど探しづらい情報」を調べる
    ・その地域の市場動向や人口動向を調べるには、RESAS、e-Stat、統計年鑑などが使えるが、それらのデータを目的別に解析できるようにした「統計Dashboard」も便利で、簡単にデータの絞り込みやデータ化が可能。

    ○「ウェブサイト分析」で自分が打つ手を知る
    ・Google Search Consoleを使うと、Googleでどんな検索ワードが使われたときに自社サイトが上位表示されるかや、どれくらいクリックされているかの概算値を知ることができる。自社で上位の記事を中心に強化すれば集客を増やせる。
    ・自社のウェブサイトに来るユーザーは相当関心が高い見込み客。その動きを知ることでウェブサイトからの売上だけでなく、自社のビジネスの可能性を知ることができる。「どこどこJP」をGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ソフトと組み合わせるとよい。
    ・ユーザーがどこから訪れているかを知ることでさまざまなヒントが見えるが、それは自社のウェブサイトが「誰が」「どんなサービス」に関心があるかを分類できるような構成になっていることが前提。サービスの種類、ユーザーも目的ごとにページを分ける必要がある。
    ・自社のウェブサイトを改善するなら、ネットが一番の情報源。Web担当Forum、ネットショップ担当者Forumを見ると、最新の事例や情報を知ることができる。書籍も使える。古い情報でないかには注意したい。Chromeの拡張機能Lighthouseで診断してもよい。
    ・ウェブサイト訪問時に最初に訪れるランディングページを見て面白いと思わなければ、ユーザーは購入や資料請求をしない。Googleオプティマイズなどのランディングページオプティマイゼーションツールを使うと、2つのページのどちらが有効かを判定できる。

    ○「人」から情報を集める
    ・人から情報を得るにはソーシャルメディアを活用するのが効果的、積極的にアカウントを交換したい。Twitter、Facebook、Instagramと、できればLinkedInがあるとよい。
    ・ソーシャルメディアなどのインターネット上のネットワークで注意すべきは、繋がりたい人を定義し、そのトーンやマナーを理解しないと、関係性は構築できないこと。リアル同様、まずは聞き役に回り、いいねやポジティブなコメントをしてみる。ストレスの発散は禁止。
    ・ソーシャルメディアでの発信の基本は「これを発信したら周りの人の役に立つかな」「この面白い気持ちやストーリーを伝えたら共感してくれるかな」というポジティブな気持ち。貢献する姿勢が重要で、聞く姿勢を持ちながら、相手に役立つ情報やサービスを紹介したい。
    ・他人から繋がってもらうためには、まず「検索してもらう」状態を整える。自分の繋がりたい分野や話題に関連したハッシュタグと、それに関連した内容を投稿することで、同じ分野や話題に興味がある人のコミュニティに入ることができる。

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著者プロフィール

江尻 俊章(えじり としあき)
一般社団法人ウェブ解析士協会代表理事。2000年の創業以来、業界では最も早い時期からアクセス解析に着目し、ウェブ解析を軸にしたコンサルティングを行っている。

「2021年 『Googleデータポータルによるレポート作成の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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