アトミック・リーディング: 読むことと書くことから考える読書術 [Kindle]

著者 :
  • 2023年8月11日発売
3.44
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 65
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (133ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブックカタリストの裏側を覗いた気分でファンとしては満足度高い。

    「〜は〜である」というテーゼの形にタイトルをつけることが、後に振り返りやすくなるという。アトミックな読書メモはテーゼの形式でまとめて一つのことだけ表現することが肝要。
    確かに今実践している読書メモは雑多にまとまりなく長文がダラダラ書き綴られていて読み返してみると要領を得ない。これからはアトミックにまとめることを心がけようと思う次第です。

    年一のアトミックシリーズをライフワークにするとのことで、次回作とその先の作品も待ち遠しいですね。

  • 著者の言うように、読んだだけだと「わかったつもり」で何も残らないことが多い。
    「自分の言葉で」メモを残すことで、他人や未来の自分に、本の内容を語れるようになれる本。

    1冊の本を一気読みすると、意外と内容が記憶に残らない。
    並行読書をすることで、1冊の本に向き合う「期間」が長くなり、記憶に残りやすくなる。
    そして読み終えた本には、今の自分の興味関心が現れている。

    著者は、まずは読み終わってから「読んだ本リスト」を書くことから始めよう、と勧めている。
    最初はそのくらいから始めたほうが続けやすいらしい。
    そしてリストの中で目についた本について思い出してみて、思い出せなかったら軽く読み返してみるのがいいとか。

    私は試行錯誤の末、読み始めたときにタイトルと著者名を記入したメモを作って、随時書き込むことにしている。
    Kindle本ではマーキングしたところも引用メモとして残しているが、それを自分の言葉でまとめることもしてみようと思った。

    章のタイトルや節の見出しを書いておく、というのも、面倒だけどしたほうがいいかな。

    私の読書メモを進化させてくれた本だった。

  • この本の感想は一言で言うときっかけをくれる本だった。私には3つのきっかけをくれた。1つずつ解説していく。

    第一に、読書ノートを作るきっかけとなった。私は普段読んだら読みっぱなしアウトプットを前提としたインプットをしていない。理由は、単純で、めんどくさいから。もちろん、仕事をバリバリやっていたときには、アウトプットを前提としたインプットをしていたけれども、最近は仕事を休んでいるので、1日20冊位の本を爆速で読むということをずっとやっていた。しかし、この本のコンセプトにあるような、語る(それは楽しく語る)と言うことを念頭に置くと、読書ノートを作るということが非常に良いんじゃないかと思った。よって、このアプリを導入して、記録をつけていこうと言う流れになった。これからどんどん本棚に感想が並ぶことを思うとワクワクする。

    第二に、熟読に値する本はそう多くは無いので、事前の本選びを丁寧に行いたいなと改めて思った。ビジネス書は、必要な情報にたどり着ければそれでいいと思う。私はそういうタイプなので、頭から尻まで全部読む気にはやはりなれなかった。小説などは、1行1行を味わうように読むのが楽しいので、自分が何の本を読むかによって読み方を変えていくと良いと改めて思った。

    第3に、私はこれを音声入力で執筆している。つまり、音声入力で自分の読んだ本を語っている。遂行するのはだるいし、現時点では、テスト的にこのような読み方を導入して、自分にどのような影響があるのかを試している。一般的にマルチタスクはあまり良くないと言われているが、私はYouTubeの動画を流しながら、読書をして、その感想をこのようにメモると言うことをやってみている。まぁ、言葉にしてみると、マルチタスクをしないほうがそれは良いなと思ってはいるが、筋トレみたいなものなので、楽しくやっていこうと思う。では。

  • メモを書きながら本を読んで理解を深める読書術を解説した本。

    一冊の本に徹底的に向き合い、時間をかけてメモを取りながら本を読む。学びを深めるために必要な読書術のひとつです。

  • 読書メモの残し方・書き方についてまとめた本。同時に、メモの残し方全般においても参考になる本。

    読んだ本を語れるようになることを目標に掲げ、読書=「書を読む」ではなく、読書=「読んで書くこと」という捉え方をするのが、本書の特徴の一つ。
    「本の要約をまとめようとせず、面白いと感じた部分を、小さな単位でどんどん書いていく」など、役立つ知見があった。

    また、普段Obsidianでメモを取っていて、「なんかしっくりこないなぁ」と感じていた点を解決できそうなヒントももらった。
    例えば、著者が普段やっている「読書メモを一旦書いてからアトミックなノートに分割する」というやり方。自分の場合はいきなりアトミックなノートをつくろうとするからうまくいかないのだなと気づけた。

    総じて意義のある本だと思う一方で、第一部において、冗長で論点がわかりにくい感があるのが惜しいところ(本書は二部構成)。
    具体的には、
    ・連想ゲームのように、次々と話題が切り替わっていくために、話の流れがわかりくい上に、一つ一つの話題の掘り下げが不十分で納得感に欠ける
    ・文単位でみても、「いつも必ず○○するわけではない」における「いつも必ず」のように、ほぼ同じ意味の単語が重ねられている
    等の点が気になった。
    前者については、筆者自身が第一部の最後で「あの手この手で、読者の読書観を変えようとした」と言っており、そこまで読むと、「なるほど、そういうことね」と思う。ただ、初見の読者からすると、導入の段階で筆者の意図がうまく伝わってこないため、モヤモヤとせざるを得ない。

    第二部は★4、第一部は★2〜3という印象。
    ただ、繰り返しになるが、全体で見れば、本書は意義深い本だと思う。

    筆者はニュースレター等で、日頃からメモ術・知的生産の技術を発信している。わたし自身、その内容を楽しみに待っている人間の一人だ。
    次回作も楽しみに待ちたい。

  • 読むことの中に書くことも含まれる。
    どれだけ本を読むことに時間をかけられるか。
    どれだけ読む本を取捨選択できるか。
    読書とは時間がかかるものである。

全7件中 1 - 7件を表示

五藤隆介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・モーティマー...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×