milsil[ミルシル]2023年9月(通巻95号) 特集 地球生命の“素”は宇宙からやって来た!? ~リュウグウ試料分析などから確認される有機物~ milsil [Kindle]

制作 : ミュール 
  • 国立科学博物館
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感想・レビュー・書評

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  • 国立科学博物館(かはく)が隔月で発行する科学情報誌「milsil(ミルシル)」を毎号楽しみに読んでいる。

    今回の特集は「地球生命の"素"は宇宙からやって来た?」だ。タイトルからしてなんかワクワクする!

    小惑星探査機はやぶさ2がリュウグウから持ち帰った試料とか、近年降ってきた隕石とかから有機物が見つかっている…ってのはうっすら聞いたことがあったんだけど、まぁごく単純な炭化水素とかそういうやつでしょ?ぐらいに思っていた。メタンガスなんかは他の星にも普通にあるから、そういうのが反応起こしたらちょっと長く繋がったりはするかもね、と。

    いやいや不勉強でした。リュウグウからはRNAを構成する塩基のウラシルが見つかっているし、1969年にオーストラリアに降ってきたマーチソン隕石からはウラシルの他に、DNAを構成する塩基4種(アデニン、グアニン、シトシン、チミン)や、RNAの元になる糖リボースが出たそうな。まじかよ。他にもビタミンとかアミノ酸とかも出てるらしいね。

    (リュウグウはともかくマーチソン隕石とやらのは地球に落ちてからのコンタミじゃないの?と思ったんだけどその辺への反論もさらっとだけど触れられている)

    地球の始まりの頃には今よりもたくさんの隕石が降り注いでいて、こういう有機物が宇宙からもたらされた結果、地球に生命が誕生した可能性もあるっぽいよ…という話。

    ワタシは、「もし地球外生命体がいたとしても、生命の構成要素は地球の生き物とは全然違うんでしょ?」なんて思ってたけど,こういう話を読むと、地球と同じようにDNAやRNAやタンパク質を持つ生命体がどこかで生まれていても不思議はないのかな…などと。

    milsilは分量が程よいので毎号買ってても「積読」にならず、いろんなジャンルの科学雑学をつまみ食いできて良い。Kindleでも読めるけど、おすすめは、科博の賛助会員になって毎号郵送してもらうことだ。クラウドファンディングも話題になったことだし、ワタシの推しである科博を応援してくれる人が増えたら嬉しいな。

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著者プロフィール

監修:国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)
東京上野にある国立科学博物館は、明治10年に創立された日本で最も歴史のある博物館のひとつであり、自然史・科学技術史に関する国立唯一の総合科学博物館。シロナガスクジラの実物大オブジェが目印。「科博」の通称で親しまれ、休日にはたくさんの親子連れが訪れる。

「2023年 『ぐんぐん考える力を育むよみきかせ むしのお話20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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