スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想 (集英社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「私は強いんだ」とマウントばかり取らないために、
    「私は弱いんだ」と被害者面ばかりしないために、
    (SNSでは特に言えますが・・・。)

    「批評的言語」を磨くべきだと、著者からのメッセージ。

    そして議論に疲れたら、ソンタグという巨人の肩に乗っちゃえと。
    批評的空間と議論をすすめていきたくなった、面白いソンタグ本。

    ソンタグ生誕90年。映画も楽しみ。

  • ふむ

  • ソンタグ自身の略歴と世の中からみたソンタグ像、それが実際はどうであったか(どうなのか)というのを中心に書かれていた。なのでソンタグの思想について入門書的に紹介されているよりかは、テーマ(本書の副題である脆さと、一般的なソンタグ認識としてのカッコよさなど)に沿ってかいつまんで引用されることが多い。
    ソンタグは本当はこうだった!と言われても思想に全く触れたことがない人にとっては「そうなのか」と思うほかなく、またソンタグの著作からの引用が断片的なため、全体像を把握するに至らない。前提が共有されないまま進んでしまう。

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著者プロフィール

1977年生まれ。千葉大学卒、慶應義塾大学大学院後期博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学教授。研究領域は、日米の現代小説と表象文化。主著に『映画原作派のためのアダプテーション入門――フィッツジェラルドからピンチョンまで』(彩流社)、『ラノベのなかの現代日本――ポップ/ぼっち/ノスタルジア』(講談社現代新書)、『ピンチョンの動物園』(水声社)、『オープンスペース・アメリカ――荒野から始まる環境表象文化論』(左右社)など。翻訳に、スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』(管啓次郎との共訳、河出書房新社)がある。

「2020年 『映画ノベライゼーションの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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