質問の一流、二流、三流 [Kindle]

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  • 明日香出版社
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  • コミュニケーションを円滑にして、課題解決のきっかけになる「質問」の大事さと、その方法を学べる本です。
    インターネットやAIの発達で、答えは探せば見つかることが多くなりましたが、「問い」を間違えると、答えが誤っている恐れがあります。
    質問は、最強のコミュニケーションスキルであり、時として大切なことを教えてくれると筆者は説きます。
    きちんと原因を知ろうとすると、改善点が明確になり、相手のモチベーションも上がり本当に考えるべき論点も明確にしてくれます。
    そんな質問の大切さと、適切な投げかけ方を教えてくれます。
    なんとなく相手と会話が噛み合わない、話が進まないという方などが読むと、解決のヒントを得られそうな1冊です。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「想像を込めて『もしかして』と質問すると、素材があるので、それについて考えるきっかけになる。自分の能力を引き出すために、一歩前進できる。正解を言い当てるより、発想を広げる。」
    「相手が話したくなるような質問をするには、『○○さんなら』という形式で質問を設定する。相手が話したくなるのは、『あなたに向けた質問です』ということが明確に示されたとき。」
    「答えるのが面倒な質問は、質問する理由を明確にする。理由を伝えるのは面倒だが、答える方はもっと面倒。質問に答えてもらうことは、相手の貴重な時間をもらうこと。」
    →相手に考える素材を提供する、主語を示す、理由(WHY)を伝える。特に初対面のときなど、相手が緊張していても答えやすくするために有効なものだと感じます。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ・質問は、最強のコミュニケーションスキル。時として大切なことを教えてくれる。きちんと原因を知ろうとすると、改善点が明確になり、相手のモチベーションも上がる。本当に考えるべき論点も明確にしてくれる。素朴な質問が、本質を突いたりする。
    ・AIが発達するなど、「答えはロボットが教えてくれる時代になった」。人間は、今後ますます、適切に問う力が求められる。間違った質問をすると、間違った答えが返ってくる。特に、自分に投げかける質問のクオリティが、人生のクオリティを決めると言っても過言ではない。

    ○質問のはじめ方
    ・コミュニケーションの達人ほど、相手と会った瞬間、すぐに質問を投げかける。話しかけるより「話しかけられる」方が、自分に興味を持ってくれている証として、人は嬉しいと感じる。
    ・答えづらい質問は、答えやすい質問に変換する。「なんとなく」「仮に」「イメージ」「少し」「もし」といった曖昧な言葉を枕詞としてあえて差し込んでしまう。間違ってもいい、答えられなくてもいいという逃げ道をつくり、答える相手のハードルを下げる。

    ○盛り上がる質問
    ・想像を込めて「もしかして」と質問すると、素材があるので、それについて考えるきっかけになる。自分の能力を引き出すために、一歩前進できる。正解を言い当てるより、発想を広げる。
    ・相手が話したくなるような質問をするには、「○○さんなら」という形式で質問を設定する。相手が話したくなるのは、「あなたに向けた質問です」ということが明確に示されたとき。

    ○好かれる質問
    ・相手との関係性が深まるのは、気持ちが通じ合ったとき。事柄より「感情」に触れる質問のほうが、相手との関係性を深める。「何を?」を質問したあとに、もう一歩踏み込んで「どう感じたか?」まで質問してみる。
    ・誰にとっても思い出は最高の宝物で、良いこともその逆も、すべてひっくるめて今の自分を支えてくれている。大切だからこそ、相手の思い出にも積極的に触れたい。質問されることであらためて蘇ってくる思い出もある。

    ○思わず答えてしまう質問
    ・人は、選択肢を示されると答えやすい。決断をさせるのではなく、決断を助ける。
    ・答えるのが面倒な質問は、質問する理由を明確にする。理由を伝えるのは面倒だが、答える方はもっと面倒。質問に答えてもらうことは、相手の貴重な時間をもらうこと。

    ○成果を出す質問
    ・人は2回連続で断るのに抵抗がある。一度断られても諦めず、2回までお願いして、ダメなら諦める。
    ・議論が錯綜した時は、「本当に問うべき問い(論点)を問う」。一発で論点を明確にする必要はなく、疑問形でたくさん出す。量産するほど、本丸が見えてくる。

    ○やる気を上げる質問
    ・相手のやる気を引き出したい時は、相手の選択肢を増やす質問を投げかける。いつも不安が大きい人は、選択肢が見えていない。人間の心理として、誰かに決めさせられたことより、自分で決めたことの方が圧倒的にやる気は高くなる。選択肢の用意でお膳立てをする。
    ・「あなたがやる意義があることは?」というMissionの質問で、大切なことに気づかせる。「やる意義」は、アクションを起こす源。アクションを求めるより動機をあぶり出す。「ちゃんと自分の想いを聞いてくれている」と相手は感じ、心の栄養、行動を生むエンジンになる。

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著者プロフィール

株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役

「2022年 『7つのポイントで、今すぐできる 「コミュ障」でもしっかり伝わる話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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