THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法:コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (NewsPicksパブリッシング) [Kindle]
- ニューズピックス (2023年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (404ページ)
感想・レビュー・書評
-
「選択の科学」がベストセラーとなった著者がイノベーションを起こす方法論をまとめた一冊。
”イノベーションとは複雑な課題を解決するための、古いアイデアの新規かつ有用な組合せ”、といっているように、特別な能力がある人だけが起こせるものではなく、ちゃんと課題を明確にすれば、誰もが起こせるものだというのが本書の考え。
本書であげられるている一つ一つの方法は、それほど目新しいものではないかもしれないが、一つの体系としてまとめあげて、個々の手法を具体的な事例を交えて説明してくれているので、納得感が高い。
この本を参考に、まずは身近な課題を解決していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容はほとんど「イシューからはじめよ」を現実的な手法付きで解説しているようなもの。
イシューからはじめよを読んだ人は読まなくても良い。分析手法とか実際どうなるんだろう、みたいなことが気になる人は面白いかも。
一旦つづきは今度暇な時に読もう。
「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人たちの肩の上に立っていたからだ」
木から落ちるりんごに思いを馳せたのではなく、理論を繋ぎ合わせたことがニュートンが今世まで伝える発見なのだ。
ロジャースペリーは、脳梁を切断することで右脳と左脳の役割を分断して定義した。が後のMRIの発展により分断された片脳の思考など存在しないと立証された。
多様な分野で創造的な人々に共通する人格特性が一つだけ現在特定されている:好奇心が強いことだ。
この好奇心を保つのに必要なのはGRITである。
箱の中の思考・箱の外の思考に分けるとブレインストーミングの効果の無さは複数の研究で実証されている。箱の中をいくら整理しても創造的なものにはつながらないのではと言う。
非日常的な環境が右脳を活性化すると言うのもまた戯言である。
問題を解けないのは大抵ピースが足りないから
7±2が認知的過負荷のボーダー(ジョージミラー)
参考図書
ユーモアは最強の武器である(プライマルワークという、従業員がアイデアを生み出す時に最初に目にする視覚的な手がかりがアイデアの斬新さや有用性の決め手となることを示した。プライマルマークが意外なものや突飛なものだったりすると、想像力が刺激されることが多いのだ) -
解決したい課題を見つける
一足飛びに解決方法にいかない
自分の分野を考える
粘り強くアイディアをだす
NASAの人工呼吸器
自由の女神像
アマゾン創業 マイクロソフト -
アイディエーションのやり方説明。
多数の事例をもとにどうやってイノベーションのアイデアを作るかにフォーカスしている。
-
課題の定義に時間をかける。
解決策に飛びつかない。
失敗からは学べない。500種類の毒キノコ図鑑より、10種類の食用キノコのガイドブックのほうが有用。
他者にアイデアを説明したあと、その人に説明してもらう。数日後、何を覚えているか?を聞いてみる。 -
大学生のときに『選択の科学』で衝撃を受けて以来、久々の新刊。いかに思考の発散を抑え、精度の高い選択肢を生み出し、実行につなげていくか。『イシューからはじめよ』にも近い問題意識でかつ、構成としてはふんだんなストーリーテリングでまとめられているので、読み物としても面白い。