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感想・レビュー・書評
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バスの転落事故。
乗っていた良家のお嬢様達は奇跡的に無事であったが、バスが転落した先で抗争していた二つの組みのヤクザが巻き込まれてしまう。
運良く助かったヤクザ者の一人が病院で眼を覚ますと、彼の魂は転落事故に巻き込まれた少女の体に入り込んでしまっていた。
一体これから、ど〜〜〜なっちゃうのぉ〜〜〜〜!?
というざっくりあらすじ。
X(旧Twitter)の方での実況TLで、見ている作品が頻繁に被るので名前をちょくちょくお見かけしていた方が原作しているとのことで、ご挨拶の意味も兼ねてちょっと見て見ましょうか…ということで読んでみた次第。
むくつけきオッサンの魂が可憐な少女の中に!なんとかバレないように生活しなければ!!的な、または女性の魂が男性の中に!的な話は割とあるあるなので、そういうミスマッチから生まれるドタバタを楽しむ、まんがタイムきらら的なものかな?とちょっと斜めから見ていたのですが、自分以外の組の仲間も同様に『お嬢様』になってしまっていること、「自分たちがそうであるなら可能性はゼロではない」ということで敵対していた組の構成員達も同様の変化が起き『お嬢様』に擬態して自分たちの近くに潜んでいる可能性があること、また自分たちが巻き込まれたバスの転落事故を仕組んだ人間(第三勢力)が何らかの工作をしている可能性があることなどが手早く説明され、物語は急カーブ。
現在、存在がわかっている主人公側の組員(おじょうさまの姿)はヤクザ者と言うには理性的で賢い人間が多いので、別になんかこう……ヤクザである必要は……?みたいなのをうっすら感じてしまわなくも無いんですけど、主人公の気質が割と『龍が如く』シリーズの桐生一馬寄りなので、兄貴舎弟を大事にし義理人情を重んじ、カタギさんには手を出さず、一宿一飯の恩義に報いる為に行動するような、『渡世人』だと想像すれば、まあ……いいか!という割り切り。
あと、自分はそのヘキはあまり無いんですけど、可愛く華奢な女の子が硬派で派手なアクションする作品、好きな人は多いですもんね。
…などと雑にまとめてしまいましたけど、姿形が変わってしまった味方を探し出すこと、同様に変わってしまっている敵対反社の構成員を炙り出すこと、第三勢力の割り出しと目的を探ることなどをやりながら、仮の宿である少女の体とその少女の学友達を守る、かつ、生前の抗争の続きも行うよということでアクションもかなりあるので、よかったです。
次の巻も期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示