高嶺の花(やや腹黒)令嬢は生真面目な文官伯爵をどうにかして落としたい (こはく文庫) [Kindle]
- くるみ舎 (2023年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (139ページ)
感想・レビュー・書評
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時々ある誤字に残念な気持ちにさせられたけれど、楽しく読めました。ヒロイン姉の目が覚めて良かった。
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全139ページ。ページ数が短く、エピソードを絞って破綻なく手堅くまとまっていた。
えと、「"剣劇"の音」ではなく「"剣戟"の音」だよね。こはく文庫さん、もう少しコストをかけてほしい。品質大事。 -
その気はまったくないのに、結果的に姉の縁談を何回も破談に追いやってしまった美貌の18歳ヒロイン。と、際立った容姿ではないものの、王太子の信頼が厚い真面目な文官の22歳ヒーロー。ストーカー男に追われていたときに助けたことがきっかけで、ヒロインからの働きかけで「偽装婚約」を結ぶふたりのあれこれ話。
ヒーローヒロイン共に、TL小説ではいそうでいない、珍しいタイプの人物。正反対に見えるけれども、根は真面目なふたり、というところが作中の行動や言動からきちんと伝わってくる。ちなみにヒロインは全く腹黒だとは思わなかった。生まれ持った資質を本人の努力でしっかり磨きを掛け、しかしそれ故に望まないトラブルを招いてしまうけれど、ままならない環境に負けずに懸命に足掻くヒロインという印象。王太子という後ろ盾を得ているのも聡明さ故だし、それをしっかり活用するのも、腹黒というより堅実な選択だと思います。
ことが起きてしまった以上、丸く収まらないことも多々あるけれど、気持ちの落とし所はきちんと見つけられて良かったと思う。 -
クラリスに振り回されるニールが可愛かったです! そしてクラリスがニールを好きになるのも凄くよくわかる。派手さよりも、優しさだよねー。