変な家 文庫版 [Kindle]

著者 :
  • 飛鳥新社
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本棚登録 : 952
感想 : 110
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感想・レビュー・書評

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  • 映画化された話題作。
    現代の家探しのちょっとした違和感から旧家の怨念の儀式の◯◯供養に、というホラー小説。著者がインタビューでわからないことの「怖さ」「面白さ」と述べていたが、日常のありふれた不動産情報の間取りの不可解さから膨らんでいく疑惑と妄想…
    読んでいる間、現実の描写よりも想像させられる恐怖に背筋がぞっとしていた。

  • 雨穴さんのYouTubeで昔見た事があったから少し内容は知ってたけど、本で読むともっと内容が濃くなってて面白かった!
    こーゆうのをサスペンス?ミステリー?どっちなんですかね??

    面白くてスラスラ読めたけど後半は登場する人物と内容がごっちゃになって誰がどっちの家系のなに??みたいな感じで分かりづらかったのが残念。

    間取りから色々推測してすすんでいくストーリーは面白かったです!


    ※本の概要※
    2024年3月15日より映画公開!
    雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!
    設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録

    知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
    不可解な間取りの真相とは!?
    突如消えた元住人は一体何者!?
    YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。
    本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。

  • 間取り図だけでこんなに話が広がって、ゾクゾクさせられたのでイッキ読みでした。こんなすぐに読み終わったのはいつぶりだろうか?
    これは第2弾も読んでみたい!
    映画も気になるけど、映画の方が本よりも怖そうだな〜

  • 最も売れた小説 ということでやっと読んだ。

    フリーライターとして活動している「私」は、知人から物件購入の相談を受ける。間取り図には壁に囲まれた謎の空間が。不思議に思い知り合いの設計士に相談。間取りを見ていくうちに、この家が建てられた目的にたどり着く。



    すらすら読めて面白い!
    ホラーな話かと思えばそうじゃなかった。
    家の間取りだったり、過去の死亡事故から、真実はこうだったんじゃないかと推理する話。
    後半では、代々家系にまつわる宗教じみた話につながり真相が明らかになっていく。

    映画も見たい


    2024年5月3日





  • 話題の本だったので、今さらだけど読んでみた
    最初は猟奇不可解ミステリ、と思いきや
    永きにわたる家族の因縁、いや、呪い
    にまで転がっていくことはビックリ
    ただ残るのは家族という切っても切れない縁で
    がんじがらめになってゆく恐ろしさや
    そこから結局逃れられない弱さややるせなさ
    最後に更にゾッとする推測あり、と
    私的にはモヤモヤ〜(笑)

  • こういう人怖系凄く好きです。
    ホラー小説に手を出したのが初めての私でも楽しんで読めました。
    映画化で、この間取りが実際に見れるかと思うと嬉しいです。ある程度は文章から推測できるけど、あの家の雰囲気を実物を見て感じたい…!

  • これは面白い!家の間取りへの違和感から始まる壮絶な事情。無駄が一切なく、テンポの早い展開。一気に読み切ってしまった。間取りが出てくる度にページをめくるのを止めて、何が違和感なのか、謎解きをする。そして、すぐに登場人物達の知見に移る。ゲーム感があった。

    読者参加型のミステリーな本でした。

  • オモコロライター兼YouTuberとして人気の雨穴さんが書いたホラー小説。YouTubeで話題になった動画「変な家」が元となっており、さらにそこから続くようなかたちで話をふくらませて書かれたのが本作です。

    家の「間取り」は実用性だけでなく、風水などの関係も含めて建築する際に考慮される点だが、本作ではこの間取りを使い、不可思議な出来事とミステリー要素を絡ませ、読者の恐怖心を煽るような構成になっている。つまりは「間取り小説」。ページをめくっていくと間取りの絵がたくさん登場するため、作中で説明されている事項はイメージがつきやすい。

    基本的には会話のみで進行するように書かれているのも特徴で、心理描写や風景描写などはほぼ無い。なのでかなりリーダビリティは高く、本作に間取り小説としての面白さを求める人にとっては、高いエンタメ性を担保したつくりとなっていると言えるだろう。

    ところどころ「そう上手くいくかぁ?」とか「ちょっと無理矢理な展開……」と感じる箇所はあるのですが、新人のホラー作家が書いた作品としてはインパクトもオリジナリティもエンタメ性も高く、人気になるのも納得です。というかこの書き方は、間取り小説である本作の魅力を最大火力にする、という効果だけをねらっただけのものではなく、作者が苦手とするものを”書かない”ようにするための書き方な気がするので、小説の書き方としてはむしろかなり練られているな、と感じました。

    ただ、ホラー小説として「怖さ」は個人的にあまり感じられず、『犬神家』的な「人の心が生んだ悲惨な出来事」という印象の作品でした。まあ論理的に組み上げられたパズルを解く、というこの体裁こそが雨穴さんの持ち味だとは思うので、そちらの長所を伸ばす方向で今後も書いていってほしいなと思います。

  • 家の間取りからその異常性を読み取り、住人の秘密とその因縁に迫っていく…という話題の間取りミステリ。
    面白く読んだけど、会話文と間取り図、ほぼ憶測で進むストーリーに、これは小説なのだろうかという気もしないでもない。
    その分メディア展開がしやすくて今風なのかも?

    文庫版には、作中の牽引役である設計士のあとがきがあり、これがあるとないとではストーリーにだいぶ違いがあるので、今から読むなら文庫版の方が絶対いいと思う。

  • 映画化するという中吊り広告を見て、なんか面白そうだなと、購入。

    うーん、自分には合わなかったかな。

    文才など微塵もない人間の個人的な感想なので、決して映画化までされた名作を否定するつもりはありません。

    ただ、個人的にはどうも、、、
    謎がこじつけっぽい。
    大元の左手供養も現実離れしすぎ。
    間取りも工夫は感じるけど、子供に殺させるってのも、大人を子供が殺せる?と思う。
    とっとと警察に通報して終わりでは。
    などと斜めに見てしまった。
    幽霊ものの方がゾッと出来たかも。

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著者プロフィール

インターネットを中心に活動するホラー作家。
ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

「2021年 『変な家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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