チョッキリ 草木を切って子育てをする虫 (たくさんのふしぎ2024年5月号)

著者 : 藤丸篤夫

• 福音館書店 (2024年4月3日発売)

感想・レビュー・書評

[NORISさんの感想 · 2024年4月5日]

こ、こんな器用な虫がいるなんて！　とおどろく写真絵本。
体長1センチほどの小さな甲虫、ゾウムシの仲間「チョッキリ」が、産卵にあたって自分の体よりずっと大きな木の葉をきれいに切ったり丸めたり挙げ句に粘着物質でとめたりして、卵が守られ幼虫が安心して食べて育つことができるゆりかご（揺籃）をつくるあざやかな仕事ぶりにフォーカスしている。こういうことも本能でやっているのだろうか、ほんとうにすごいとしか言いようがない。ちまきや笹団子のように丸まった葉っぱやなぜかしおれた枝、しなびた実をみかけたら、ああそういうことだったのか、と次からはわかると思うと、なんともうれしい。

[うちゅうのこどもさんの感想 · 2024年4月28日]

図書館本。長女「じーっと見ると気持ち悪いんだけど、(文章は)面白い」と。チョッキリという、カブクワや蝶などのポピュラーな昆虫から一歩も二歩も離れて。生物、底知れない面白さあります。

著者プロフィール

1953年生まれ。育英工業高等専門学校（現サレジオ工業高等専門学校）卒業。著書に『どんぐりむし』（そうえん社）『せんせいこれなあに？いもむし・けむし』（偕成社）『昆虫の探し方・飼い方大図鑑』（PHP研究所）『いろんな場所の虫さがし』（福音館書店）ほか

「2023年 『ハチハンドブック　増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」