ペンギンリーダーズのレベル3の本。
有名なフランケンシュタインの物語でした。
フランケンシュタインってモンスター本体の名前じゃないんだ!
死体の断片からモンスターを作り上げて、あまりの醜さに放置して逃げた、若い自業自得な科学者の名前だったんだね。
醜いってだけで人から愛されず、それどころか虐げられたことで、モンスターの性格はおかしくなっちゃったみたいでした。
むやみに人を殺すのではなくて、自分を作り上げたのに無責任に放置したフランケンシュタイン一家にターゲットを絞っているのがスゴかった。
しかも本人を殺すのではなく、その愛する人を殺して、じわじわと本人を苦しめるってのは、めちゃくちゃ人間心理をわかっているモンスターだよ。
とにかく生命の秘密に取りつかれて、神のごとく死体から生命と創ろうとしたフランケンシュタインくんは、ただ作りたかっただけで、作り上げたあとの生命体のその後については全く考えていなかったわけです。
今の科学がどこまで神の領域に近づいて良いものか…。
いろいろと考えさせられるお話でした。