The End of History and the Last Man

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  • Amazon.com ・洋書 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780743284554

感想・レビュー・書評

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  • 民主制で人は承認への欲望を満たした。でもそれでは理性と欲望しかない、情熱のない人間でそれは人間ではないというニーチェの議論。
    右の独裁、左の全体主義等に正当性がなくなってしまった。南米の軍事政権や東欧の共産主義政権が倒れ民主制に移行しつつある理由。
    世界の歴史という考えを産み出すのに大きな貢献をしたヘーゲル。ただこれが西洋の社会的な発展こそ正解だとする自民族中心主義という批判もある。
    いいか悪いかは別に、人間の歴史はある方向へ進んでいる。科学は蓄積で、これが軍事と産業において世界中の国を同一方向へ変えている。
    なぜ資本主義、民主主義なのか。社会主義は情報化社会で機能しなくなった。しかし経済的発展が必然的に民主主義を産み出すわけではない。何が民主主義に結びつくか、それは人の承認への欲求だ。
    経済の発展の背景に文化的な違いがある。
    歴史の終わりに最後の人間が出てくるんだけど、これをニーチェを引きながら説明。
    資本主義民主主義が勝利して歴史が終わるってよく聞く単純なサマリーだけど、中身読むとヘーゲルやニーチェの哲学をもとにいろいろ考察してて濃い。

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