宇宙になぜ我々が存在するのか [未選択]

著者 :
  • 2013年1月20日発売
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 1
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 未選択 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今月末の朝日カルチャーセンターの講座を受講することもあり、ここの所村山機構長の著作を読んでいる。
    本の題名はずいぶん哲学的な質問の印象を受けたが、もちろんそういう解答ではなくて、物理学の観点から書かれたものである。要点は、宇宙に我々が存在する理由は、宇宙開闢からある時間に物質だけが生き残ったためだと言うところだろうか。村山先生の本はどれもやさしい文章で、分かりやすく書かれていると感じた。そのため、やはり少々物足りなさを感じたのだが。
    ヒッグス粒子にぶつかって、素粒子が質量を持つというような説明は、ちょっと誤解を招くような書き方だと思ったのでこの辺りは残念。
    村山先生は、この著書以外でも反物質やニュートリノ振動の説明にアイスクリームを引き合いに出されるが、何か思い入れがあるのだろうか。くだらない質問だが、カルチャーセンターの講座でちょっと聞いてみたくなった。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)教授、カリフォルニア大学バークレー校Mac Adams冠教授。
1964年東京都生まれ。1991年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。東北大学助手などを経て、2007年から2018年10月までKavli IPMUの初代機構長を務めた。専門は素粒子論・宇宙論。『宇宙は何でできているのか』(幻冬舎新書)はじめ著作多数。メディアを通して研究成果を伝えることにも力を入れる。難解な素粒子論・宇宙論をわかりやすい言葉で語る。

「2020年 『そうたいせいりろん for babies』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村山斉の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×