時に海を見よ

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  • 双葉社
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  • 楽天 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784575713961

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  • 2011年3月、立教新座高校の卒業式が中止となったため、卒業生へのメッセージを学校のホームページに公開したところ、ツイッター等インターネットを通して大きな反響を呼び、全国に広まった。

    その全文と、著書のエッセイが綴られている。
    特に震災に関連したものも多く、ほとんどが人生に訴えかけるメッセージとなっている。

    やはり、話題になった『三月のメッセージ』も素晴らしいが、その他、特に心に残ったのは、『これからの日本を生きる君へ』のなかかから、「言葉を信じよ」「優しさをもて」「迷いながら進め」、と『遅刻を叱れない教師として』。

    心の底から訴えかけるような校長の言葉に、学生に戻ったような気持ちになって読んだ。

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    内容(「BOOK」データベースより)

    震災後にツイッターで大きく広まった校長先生の卒業生へのメッセージ「卒業式を中止した立教新座高校三年生諸君へ」。その全文を収録し、教育者であり国文学者でもある渡辺憲司校長が、新たに若い世代に向けて書き下ろした「贈る言葉」集。それは3.11後の日本を生きるための強いメッセージとなった。

    【著者について】
    1944年函館市生まれ。立教大学大学院博士課程修了。
    横浜市立横浜商業高等学校定時制教諭、私立武蔵中学校高等学校教諭、
    梅光女学院大学短期大学部・文学部教授等を経て、2010年8月より立教新座中学校高等学校校長。
    2011年3月、立教新座高校の卒業式が中止となったため、卒業生へのメッセージを学校のホームページに公開したところ、ツイッター等インターネットを通して大きな反響を呼び、全国に広まった。
    専門は日本近世文学。著書に『近世大名文芸圏研究』『江戸遊里盛衰記』『新版色道大鏡』等がある。
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    【目次】
    二〇一一年三月のメッセージ
    これからの日本を生きる君へ
    ・いま贈る言葉
    ・孤独を見つめよ
    ・言葉を信じよ
    ・夢を抱け
    ・紳士たれ
    ・優しさをもて
    ・大学へ進む者へ
    ・リセットの特権
    ・自由の意味
    ・友情について
    ・無私と連携について
    ・迷いながら進め
    ・命
    ・自然との共存
    ・弱者への視点
    ・明日ではなく未来を語れ
    ・いま君にできること
    ・いちばん大切なもの   
    遅刻を叱れない教師として
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著者プロフィール

1944年北海道函館市生まれ。立教大学名誉教授。72年横浜市立横浜商業高等学校定時制教諭を皮切りに武蔵中・高等学校、梅光女学院大学(現在梅光大学)、立教大学で教鞭をとった。2010年立教新座中学校・高等学校校長、2015年自由学園最高学部学部長を務めた。主な著書に『新日本古典文学大系74仮名草子集』(共著、岩波書店)、『江戸遊里盛衰記』(講談社現代新書)、『近世大名文芸圏研究』(八木書店)、『新編色道大鏡』(共編、八木書店)、『江戸遊女紀聞』『江戸遊里の記憶』(以上、ゆまに書房)、『時に海を見よ』(双葉文庫)がある。近刊に『生きるために本当に大切なこと』(角川文庫)他がある。

「2023年 『江戸の岡場所 非合法<隠売女>の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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