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- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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余韻が残る。
私にも秘密というものはある。
誰にでもあると信じてもいる。
ただ、
秘密に縛られるのも
悪くないなと
感じた。
もう少し踏み込んで
この作品について知りたいと思った。
が、おそらくもっと
他にも興味が拡散しているので
これっきりで終わりかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「むかし丹波の国に稻村屋源助という金持ちの商人が住んでいた。この人にお園という一人の娘があった。お園は非常に怜悧で、また美人であったので、源助は田舎の先生の教育だけで育てる事を遺憾に思い、信用のある従者をつけて娘を京都にやり、都の婦人達の受ける上品な芸事を修行させるようにした。」
しかし、幸せに人生を歩んでいくと思われたお園は、「結婚後四年目に病気になり死んでしまった。」のである。
更に不幸なことに、死んだはずのお園の姿が夜な夜な目撃されるようになる。お園の心を現世に引き止めたのは「一通の手紙」だった。
そのことが和尚によって突き止められ、手紙は焼却された。
これがこの物語の粗筋だが、「死んでも死にきれない」ものを持って生きているのは本当に人生の不幸である。様々な執着を捨てて、身軽に生きることを意識していきたいものだ。
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