美の構成学: バウハウスからフラクタルまで (中公新書 1296)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年4月25日発売)
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感想 : 35
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「鑑賞者が絵をみて感動したとき、美学では感情移入(注)によって作者の意図が理解された結果であるという。これは絵の中に自己の感情を投入して、対象(絵)と自己の融合を意識する心理作用である。この対象との融合は美的な快感となって見る人に作用し、陶酔にも似た満足感を味あわせることになる」(p.114)

(注) ここでいう感情移入とは、美学・哲学用語で、美術鑑賞のとき、作品という対象の中に自己の感情を投入して、対象と自己の心理的融合を意識する同感作用をいう。つまり、作者の表現意図(コンセプト)に賛同し、鑑賞者が同じ感情を持つことによって、感情移入が行われ、感動するというプロセスである。


黄金比は1:1.618(55:89)。

分割とプロポーションなど、事務職の仕事(資料作成)や普段の生活(家具の配置)などでも活かせる内容が詰まっていた。高校生の頃にこの本に出会っていたらこういう専門の道に進むことを考えていたかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年9月20日
読了日 : 2017年9月20日
本棚登録日 : 2017年9月20日

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